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あの変形・合体を鮮やかに再現! 「ダイナミックチェンジR ゲッターロボ」登場

日本のロボットアニメに「変形・合体」というコンセプトを持ち込んだ先駆者である『ゲッターロボ』。そのあまりに荒唐無稽な変形ぶりは、シンプルかつ極上のデザイン性とともに立体化への大きなハードルであり続けてきた。過去にも数多の玩具メーカーやフィギュア開発者が「完全変形」を目指してトライアルを繰り返してきた歴史がある。今回の挑戦者FREEingは、可能な限りシンプルな機構によって、驚くほどかっこいいシルエットでの「変形・合体」を提案している。フツーのオヤジがフツーに楽しめる夢のゲッターロボが、ついに誕生したのかもしれない。

変形・合体できるゲッターロボ、しかもアクションフィギュア

人が操縦する複数の戦闘メカが目的に応じて変形・合体し、異なるロボになり活躍するという基本フォーマットは『ゲッターロボ』(1974年)に端を発し、現在まで脈々と継承されている日本アニメ界の発明。しかし、特に初代ゲッターでの「イーグル号」「ジャガー号」「ベアー号」という3機のゲットマシンが合体=3種類のゲッターロボに変形するシークエンスは、むしろメタモルフォーゼに近いイメージでの表現だった。そもそも流麗なマシンが、いざ合体となるとさらに半ば生物のようにグイグイ伸び縮みし別形態になる。当然ながら、当時の玩具などでそれを再現することは到底不可能だった。
(C)永井豪・石川賢/ダイナミック企画
FREEingは、実はこれまでにも「ダイナミックチェンジ」シリーズとして、変形・合体できる『ゲッターロボ』および『ゲッターロボG』、さらに『真ゲッターロボ』を立体化してきたメーカーだ。ロボ自体を可愛らしくデフォルメするという、目から鱗のレイヤーを通過させることで、3機による変形・合体をより簡易に実現してきた実績がある。その開発担当者が、本来のイメージに近い頭身でのアクションフィギュア化に挑んだのが「ダイナミックチェンジR ゲッターロボ」。これまでの経験・知見を活かしつつ、さらに試行錯誤を重ねた努力の結晶ともいえる。

ややこしい差し替え作業や余剰パーツなども不要

独自開発による機構を採用し、余剰パーツや差し替え作業などもほぼ不要な、非常に簡単な合体・変形システムは圧巻。各ロボ形態での佇まいにもこだわりつつ、可動性も確保した見事な変形・合体を実現している。さらに、デフォルメ版での弱点とされた耐久性も、随所に金属パーツを採用することで克服。同時に、重量感、高級感も演出している。ゲットマシン時は全長が約80mm〜95mm、合体時にはゲッター1=約195mm、ゲッター2=約182mm、ゲッター3=約105mmという非常にコンパクトな中に、膨大なアイデアと職人ワザが投入されているのだ。
(C)永井豪・石川賢/ダイナミック企画
(C)永井豪・石川賢/ダイナミック企画
(C)永井豪・石川賢/ダイナミック企画
『ゲッターロボ』というコンテンツ自体、メインクリエイターのひとりである鬼才・石川賢の没後も、コミック媒体を中心に展開し続けている。最近ではついに麻雀雑誌に『ゲッターロボ牌』なる新作が連載されるほど。一方では、それぞれ独自の解釈を加えたり、先端技術や素材を用いて立体化を目指す開発者たちも後を絶たない。最新の成果である『ダイナミックチェンジR ゲッターロボ』を手に入れて、このコンテンツが長く愛される理由をあれこれ考えつつ遊び倒すのも、また大人ならではの愉悦のひとつだろう。

Text By Nin Onodera

Photo (main) By (C)永井豪・石川賢/ダイナミック企画