男の隠れ家_2017年4月号
- 男の隠れ家 powered by éditeur -

【男の隠れ家】富士山をぐるり回って桜旅

富士の高嶺を借景に
信州高遠まで足を延ばす

「富士と桜」の絶妙な
コンビネーションを楽しむ

月に雁、梅に鶯。風情ある日本的組み合わせの最たるものといえば「富士に桜」ではないだろうか。その風景を探して桜巡りの旅を伊豆半島から始めてみよう。
まずは伊東市の伊豆高原にあるお椀を伏せたようなシルエットが異彩を放つ大室山(おおむろやま)から。

山の麓に広がる「さくらの里」は、約4万㎡の広さを誇り、3・4月以外にも初秋に咲く十月桜から5月の関山まで約40種・1500本の桜が咲き続けるという、まるで桜の博覧会場のようだ。もちろんここからも富士山が望めるのはいうまでもない。

大室山さくらの里(伊東市)
開花時期/3月中旬~4月上旬

伊東市街から南へ15kmの大室山山麓。4万㎡の敷地に秋から春にかけて様々な種類の桜がたえまなく咲き誇るので、10月から春まで長く楽しめる。
静岡県伊東市富戸1317-4
続いて目指したのは「小田原城址公園」だ。北条氏が5代約100年にわたって関東支配の中心拠点として日本最大の中世城郭の小田原城。残念ながらここからは富士山は見えないのだが天守閣やお堀などの周囲にソメイヨシノが咲き誇るさまは一見の価値があるので、ぜひってみたい。

小田原城址公園(小田原市)
開花時期/3月下旬~4月上旬

国指定史跡・小田原城。戦国時代には小田原北条氏の本拠地として、また江戸時代には江戸城の西を守る役目を担った城だ。その小田原城天守閣やお堀などを背景に、約320本のソメイヨシノが咲き誇る。桜の開花期間中はぼんぼりが点灯され、幻想的な夜桜を楽しむこともできる。
神奈川県小田原市城内6ー1

イベント情報
小田原桜まつり

小田原城址公園を中心に、長興山のしだれ桜、沼代桜の馬場において「小田原桜まつり」が開催される。
場所/小田原城址公園・沼代桜の馬場
道は箱根を通過し御殿場を目指す。富士山はどんどん大きくなってくる。小山町の「富士霊園」は公園墓地なのだが、園内の約1000本のソメイヨシノと約7000本の山桜が織り成す景観は圧巻のひと言だ。霊園も桜の開花情報を発信するなどしているのでチェックしておきたい。

富士霊園(小山町)
開花時期/4月上旬~中旬

およそ200万㎡の公園墓地。園内には約1000本のソメイヨシノと約7000本の山桜があり、桜の季節には墓参りの方以外にも多くの花見客で賑わう名所だ。1990年4月に、財団法人日本さくらの会より「さくら名所100選」に選定された。
静岡県駿東郡
小山町大御神888-2
富士五湖周辺で1泊した後、富士山の北側をぐるりと回って目指したのは、源頼朝が富士の巻狩りを行った際、馬から下りた所とされたことから名付けられた静岡県富士宮の「狩かりやど宿の下馬桜」。そして山梨県富士川町の「大法師公園」と富士山周辺の桜の名所をどんどん巡っていこう。

狩宿の下馬桜(富士宮市)
開花時期/4月上旬~中旬

源頼朝が富士の山麓で巻狩りを行った際に、下馬して門前にあった一本の桜の木に馬を繋いだとされる桜の木で「駒止めの桜」ともいわれている。
静岡県富士宮市狩宿98-1
車は国道20号線・甲州街道をたどって北杜市に入った。ここには日本三大桜にして日本初の天然記念物にざくら」がある。武む かわ 川町山高の実相寺境内の野生のエドヒガンザクラで、推定樹齢は1800年とも2000年ともいわれ、その風格に圧倒されるのは必至。実相寺では桜と同時期にラッパ水仙も見頃を迎え、足下の水仙の黄色と桜の薄紅色のコントラストは見事だ。富士山は北杜市のほとんどの場所から見えるが、この実相寺からは富士山の代わりに甲斐駒ヶ岳や周辺の南アルプスの山々が、桜の背景となって実に爽快で広がりのある景観を提供してくれる。

大法師公園(富士川町)
開花時期/3月下旬~4月上旬

公園の山頂から富士川をはじめ、甲府盆地の街並みを越えて遠く八ヶ岳や奥地秩父方面も一望できる。約2000本のソメイヨシノが植えられていて、桜が満開になると小高い山頂が淡いピンク一体に染まりとても鮮やかになる。
山梨県南巨摩郡
富士川町鰍沢2175