加齢臭と無縁な「無臭ミドル」になろう
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加齢臭と無縁な「無臭ミドル」になろう

ミドル男性の体の悩みのひとつといえば、加齢臭。自分では気づかないうちに、周りの人を不快にしているかも…という心配は誰にでもあるのでは?加齢臭などの嫌な臭いとは無縁な「無臭ミドル」を目指すべく、アドバイスをお願いしたのは五味クリニック 五味常明先生。加齢臭の原因とその対策について、詳しく教えてくれた。

■今回のアドバイザー
 五味クリニック 五味常明さん

昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。TVや雑誌でも活躍中。http://www.gomiclinic.com/

加齢臭は避けて通ることができない現象の一種

五味さん「加齢臭の原因になる物質は、皮膚の潤いを保つ皮脂腺から出る『ノネナール』という脂肪酸です。このノネナールは、古本やろうそくのような臭いといわれています。人間の皮脂腺の皮脂は、例えば食用油が古くなると酸化して臭くなるように、年をとると酸化し、臭いがあるノネナールが発生するようになります。つまり加齢臭は、誰もが避けて通れない、加齢現象の一種と言えるのです。

ただし、加齢臭がミドル世代のうちから強く発生するようになったら注意が必要! 皮脂だけではなく、体の中も同時に酸化が進んでいる可能性が高いです。血管中でコレステロールが活性酸素により酸化されて過酸化脂質になるなどし、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病を引き起こすことも考えられます」

生活習慣病の予防と同じく野菜中心の食生活を

五味さん「そのため、実は加齢臭の対策は、生活習慣病の予防と全く同じなんです。基本は、暴飲暴食や不規則な生活を避け、適度な運動をし、睡眠をしっかりとり、ストレスをためないこと。

そして特に大切なのが、食生活。皮脂を増やす動物性の脂肪をとるのを控え、コレステロールを下げることが期待できる、野菜中心の食事が理想です。なかでも、活性酸素の発生を抑えるビタミンCやE、ポリフェノールなどの抗酸化物質を多く含む食材を、積極的に摂取するようにしましょう」

疲れが引き起こす「ミドル脂臭」にも気をつけよう

五味さん「もうひとつ、加齢臭とともに気をつけたいのが『ミドル脂臭』と呼ばれる臭いです。これは『ジアセチル』という、汗の中に疲労物質の乳酸が増えると発生する成分が原因。加齢臭にミドル脂臭が加わると、油が古くなったような不快な臭いになります。

ジアセチルの発生を防ぐには、まずは疲労を蓄積しないこと。また、汗腺の機能が衰えると汗の中に乳酸が出やすくなるので、ウオーキングなどの有酸素運動をしてたくさん汗をかき、汗腺を鍛えることも重要です。

ところで、加齢臭はイメージが先行している側面もあるのです。若い女性が加齢臭を悪く言うのは、単にノネナールの臭いを嗅いでいるからではありません。例えば道に唾を吐いたり、食後にシーハーと音を立ててつまようじを使ったりなど、いわゆる“おやじ”的な態度全般と合わさることで、加齢臭が悪印象になっているのです。

加齢臭は年を取ると避けられない現象でもありますから、ミドル男性は常に清潔で、若々しい言動や服装などを心がける必要があるんですよ」

最後にアドバイザーからひと言

「加齢臭は体の酸化を示すサインのひとつ。生活を見直しましょう!」

Text by Atsushi Sato