Drinking alcohol. Pleasant handsome thoughtful man holding a glass and drinking whisky while sitting on the table
- 恋に効く心理学テクニック -

【心理学】男は自分を過信しがちな生きもの

何事も自信を持つのはいいことだけど、実体がともなっていなければそれは「過信」になってしまう。男子たるもの、おどおどしているよりも自信に満ちあふれている方がカッコイイが、自信と過信の境界を、自分で的確に判断するのはなかなか難しいものだ。

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

男は自らを過信する傾向が強い=“過剰推定”?

「男性はもともと過信に陥りがちな傾向がありますから、注意しすぎるくらいの方がいいと思いますよ」

内藤先生いわく、女性に比べて男は自らを過信する傾向が強いことが、心理学的な実験で裏付けられているのだという。

内藤先生「カナダ・ヨーク大学の心理学者マイケル・ラストマン氏が、210人の男女を対象に、“自分の運動能力に80点以上を付けられる?”と質問をしました。その結果、Yesと答えた女性が49%であったのに対し、男性のそれは73%にのぼりました。普通に考えれば、ランダムに選ばれた被験者の中でこれほど大勢が高い運動能力を備えているとは考えられませんから、実際より自分の能力を高く見積もっている男性が多いことになります。これを心理学では“過剰推定”と呼びます」

ちなみにこれは運動能力について尋ねた質問にかぎらず、知識や職場での人気など、あらゆるテーマの自己評価について同様の傾向が見受けられるはず、と内藤先生は補足する。しかし、なぜ男性は女性より自信過剰になるのだろう…?

内藤先生「男性というのは、生まれた時から競争を意識させられながら育つものです。勉強でも何でも、“あいつより自分の方が上だろう”と過剰推定することで、自らを鼓舞する性質があるんです。そうすることでパフォーマンスを発揮してきた面もありますから、必ずしも悪いことではないのですが、度を越してしまうと、ちょっと恥ずかしいですよね」

つまり、自分を客観視するためには、男性はやや自己評価を下げ、女性は上げて考えてみるべきだと内藤先生は語る。

確かに、「いやあ、モテすぎちゃって困るよ」なんてのたまう男が、本当にモテるケースは少ないだろう。自分の能力を正しく捉えたければ、日本的な謙遜の美学を大切にすべき!?
Text by Satoru Tomokiyo