セクハラを起こしやすい男の傾向とは?
- 恋に効く心理学テクニック -

セクハラを起こしやすい男の傾向とは?

セクハラ——それは男にとって、オフィスの地雷のようなものである。なにしろ、こちらが自覚せずに発した言葉が、相手にとってはハラスメントと受け取られてしまうことだって、ないとはかぎらないのだ。もし、知らず知らずのうちに周囲の女性を不愉快にさせていたら、どうしよう!? 胸に手をあて、自分の日ごろの言動を振り返ってみるが、ギリギリセーフのような微妙にアウトのような…うーむ。

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

互いの距離感や感覚のはかり間違えがハラスメントの原因

内藤先生「セクハラというのは、相手の気持ちやその場の空気を読めない人がやりがちなこと。OK/NGの明確なラインがあるわけではなく、相手との関係によるところが大きいため、難しいんです」

確かに、セクハラにせよパワハラにせよ、冗談のつもりでいった言葉が、相手にとてつもない不快感を与えているケースは多そうだ。つまりは互いの距離感や感覚をはかり間違えると、ハラスメントが起こりやすくなるのだと内藤先生は解説する。

内藤先生「これは心理学的な調査でも実証されているんです。米サウスダコタ大学の心理学者ウィリアム・シュエインル氏が、80人の男性を対象に、読心スキルを調査するテストとセクハラ傾向テストの両方を行い、結果の相関関係を調べました。読心スキルは、80人の被験者に女性視点のムービーを見せ、シーンごとに“この時、この女性はどのような気持ちか?”という質問をして、その回答を採点したものです。結果、女性の気持ちを正しく理解していない人ほど、セクハラを犯す傾向が高いことが判明したのです」

しかし、人の心や空気を読むのは、簡単そうでいてなかなか難しい。こうしたスキルはどうやって鍛えればいいのだろう?

内藤先生「読心スキルとはコミュニケーション能力。つまり、経験してきた人間関係の総量に比例します。ですから、とにかく多くの人と積極的に交流を持ち、様々な対話を積み重ねることが、何よりのトレーニングになるんです。脳は年齢に関係なく発達しますから、今からでも決して遅くはないですよ」

その場の空気から相手の感情を読み取るスキルは、恋愛だけでなくビジネスにも生きるはずだ。ぜひ、意識的に人と対話する機会を増やすことをオススメしたい。
Text by Satoru Tomokiyo