草食系と肉食系、どっちが恋愛向き?
- 恋に効く心理学テクニック -

草食系と肉食系、どっちが恋愛向き?

寒さも増すこの季節は、外気の冷たさも手伝って、恋人のいない身には寂しさもひとしおである。この時期、恋人探しに熱心になる独身者は少なくないと思われるが、周囲を見渡してみると、ルックスも性格も決して悪くないのに不思議と恋愛に縁がない男女がけっこう多い。しいて彼(彼女)らの難点を挙げるなら、恋愛に対してちょっと奥手すぎることくらい。いわゆる草食系は、やはり恋愛には不利なのだろうか?

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

じつは草食系は深い恋愛関係を育むのが得意

内藤先生「いえ、回数ではかなわないかもしれませんが、草食系の方がひとつの恋愛を長続きさせられるというデータがありますよ。長いスパンで見れば、むしろ奥手な人の方が、恋人と過ごす時間は長いのではないでしょうか」

内藤先生はこう語るが、その根拠は?

内藤先生「これはフィンランドのヘルシンキ大学の心理学者、カリオプスカ氏の研究によるもので、内気な性格の人の恋愛経験は、肉食系の人のそれに比べて回数は少ないものの、一度の交際が長期間に及ぶ傾向が強いことが判明しているのです。つまり、草食系だから恋愛に向かないということは決してなく、むしろ深い恋愛関係を育むのが得意なんです」

心理学的な考察では、内気な人ほど他人への共感性が高く、そのぶん気配りに長けている。さらにいえば、メールの返信がマメであるなど、他人のために時間や労力を費やすことに躊躇(ちゅうちょ)がない傾向があると内藤先生は解説する。

内藤先生「一見、コミュニケーションが苦手そうに見えても、小心者で臆病な人ほど、一度出会った相手を逃さないよう頑張る傾向があります。ですから、末永く関係を保ちたいのであれば、男性も女性も草食系と呼ばれるちょっと内気な人を狙うといいかもしれませんね」

女性のなかには、「次に付き合う相手と絶対結婚する!」と宣言する人もいるけれど、結婚までたどり着きたいのであれば、闇雲に相手を求めるのではなく、草食系の匂いのする男性を重点的に攻めるべきかも?
Text by Satoru Tomokiyo