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“砂漠のRR”が刷新、『レンジローバー』2017年モデル

『レンジローバー』は、英国王室をはじめ各界のセレブリティに愛用され、「砂漠のロールスロイス」とも呼ばれるランドローバーのフラッグシップモデルである。1970年の登場以来、その卓越したオフロード性能とサルーンに匹敵する快適性から、オフロード4WDの頂点に君臨してきた。オフロード4WDがSUVと呼ばれるようになり、ベントレーまでもが高級SUV市場に参入してきた現在も、『レンジローバー』は世界最高峰であり続けている。2016年12月、この『レンジローバー』の2017年モデルが発表され、販売を開始した。

日本仕様初のディーゼルエンジン搭載モデル、「SVO」が開発した新グレードも登場

2017年モデルの『レンジローバー』のトピックのひとつは、日本仕様では初となるディーゼルエンジン搭載モデルがラインナップされたことだ。新登場の3.0L V6ディーゼルエンジンターボ(TDV6)は、最高出力258ps、5.0L V8モデルに迫る最大トルク 600Nmを発生。8速ATが組み合わされる。

もうひとつのトピックは、『レンジローバー』に新グレードの「SVオートバイオグラフィー ダイナミック」が追加設定されたことだろう。「SVオートバイオグラフィー ダイナミック」は、「SVオートバイオグラフフィー」と同じスーパーチャージャー付きの5L V8エンジンを搭載し、最高出力550ps、最大トルク625Nmを発生する。ちなみに、この新グレードは「SV」の名が示すように、ジャガー・ランドローバーの特別仕様車を手がけるSVO(スペシャル ビークル オペレーションズ)が設計・開発したものだ(メイン写真と下の写真)。
装備の面では、新しいインフォテイメントシステム「InControl Touch Pro(インコントロール タッチ プロ)」が全グレードに装備され、オプションでこれもランドローバー初となる通信機能が追加可能となった。これにより、緊急時におけるオペレーターとの会話、アプリを通じた車両位置情報の確認、ドアロック、エアコン操作といった遠隔操作が行えるようになる。車両位置をスマートフォンで確認できるのは、広い駐車場に停車したときに便利なだけでなく、ホテルなどで車両を預けた際の安心感にもつながるだろう。

さらに、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、ブラインド・スポット・アシストなどの先進安全装備をパッケージした「ドライブプロパック」もオプション設定。ボディカラーには、新たに「シリコン・シルバー」と「ファラロン・ブラック」が加わった。

特別仕様車を手がけるSVOが開発した「SVオートバイオグラフィー ダイナミック」

新グレードの「SVオートバイオグラフィー ダイナミック」は、フロントグリルとボンネットフィニッシャーが「グラファイト・アトラス」仕上げとなり、足元には21インチまたは22インチの専用アロイホイールを装着。『レンジローバー』として初のレッド塗装のブレンボキャリパーで特別感を演出している。Bピラーとテールゲートには「SV Autobiography」の専用バッジが装着された。

インテリアは、ダイヤモンド・キルテッド・ステッチを施し、4色から選べるセミアニリン・レザーシートに、赤いラインが入るグランドブラックパネルの組み合わせだ。ノール加飾のスタートストップボタンやグローブボックスボタン、ナールド仕上げのフットペダルも高級感を惹き立てるアイテムのひとつである。
価格は、ガゾリンエンジン搭載モデルが1377万円から2944万円、ディーゼルエンジン搭載モデルは1420万円から1676万円。新グレードの「SVオートグラフフィー ダイナミック」は2405万円だ。

ディーゼルエンジン搭載モデルが加わり、新たな上位グレードとなる「SVオートグラフフィー ダイナミック」も追加設定された『レンジローバー』。バリエーションも多ければ、それぞれで選べるボディカラーやインテリアの仕様も豊富なのが、『レンジローバー』である。選ぶ歓びがより増したランドローバーのフラッグシップモデル。大人の男なら、いつかは乗ってみたい1台だ。
Text by Muneyoshi Kitani