a mustache, a pair of eyeglasses and a black hat placed in different levels forming the face of a gentleman
- 恋に効く心理学テクニック -

三枚目がイケメンと渡り合うには?

何をやっても絵になる美男美女というのが稀にいる。たとえば同じ洋服でも、着る人によって印象が大きく変わるものだ。もちろん、人の魅力はルックスがすべてじゃない(…と信じたい)。少しくらい顔のバランスが悪かろうが、ちょっとばかし足が短かろうが、内面を磨くことでイケメンにだって太刀打ちできるのでは!?

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

イケメンほど何をしても許されやすい?

内藤先生「ところが、やっぱり顔立ちがいい人は得なんですよ。心理学の世界には“魅力バイアス”という言葉があります。バイアスとは判断に偏りを生じさせるものの意で、簡単にいえばルックスのいい人は、それだけで性格も良さそうに思われるし、運動もできそうに見られる傾向があるんです」

内藤先生はこう語るが、それでは十人並みのルックスの持ち主にとって、あまりに絶望的じゃないか…。

内藤先生「厳しい現実かもしれませんが、イケメンほど何をしても許されやすい傾向があることは、実証されているんです。これはカナダのセントメリーズ大学で、マーク・パトリーという心理学者が行った実験によるものです。172人の学生に、裁判官になったつもりで強盗犯の記事を読んでもらい、有罪か無罪かを判定させました。ただし、被疑者の顔写真に手を加え、半数はイケメン、もう半数には醜い人物の顔写真を添えて配布したんです」

その結果、イケメン被疑者を「有罪」と判定したのが51.9%であったのに対し、ブサイク被疑者を「有罪」としたのは77.1%に上ったという。同じ内容であっても、ルックスが心証に大きく影響したわけだ。

しかし、ルックスに難があるからといって、本来より重い罪を科せられたのではたまらない。内藤先生はこうしたデータを踏まえ、イケメンと渡り合うための手立てを講じるべきだと語る。

内藤先生「ルックスに自信がなければ、それだけ工夫が必要でしょう。たとえば笑顔。ニコニコしているだけで人の魅力はアップするものです。あるいは、人一倍の気配り上手を目指すのでもいいですし、何によって印象を底上げするかを考えてみてください。外見は性格でカバーできることを証明したデータだってちゃんと存在しますから」

確かに、ひがむばかりでは何も生まれない。そもそも人の好みは様々だし、あまり気にしすぎず、自然な笑顔で毎日を過ごせるよう心がけよう!
Text by Satoru Tomokiyo