男の隠れ家_2017年3月号
- 男の隠れ家 powered by éditeur -

【男の隠れ家】小さな秘密基地の造り方。

「隠れ家」とは「心が安らぐ場所」「ホッとするひととき」だ。規模の大小や、かける金額の多い少ないは関係ない。心安らぐ場所、自分だけのスペースを「秘密基地」と呼び小さいけれど充実した時間が過ごせる空間を紹介する。

撮影◎佐藤佳穂
文◎岩谷雪美

趣味のモノや本に囲まれて
こもる空間が心地いい
神奈川県 星野邸
デッドスペース → 小さな読書室

リビングダイニングに設えた本と趣味のスペース。スクエアに切り取ったユニークな空間。
壁の一部をスクエアに切り取ったその空間は、正面から眺めるとまさに額縁的とも、アーティスティックとも例えたくなる独特の雰囲気を醸している。左右シンメトリーに並ぶ本棚、北欧風のブルーグリーンの壁、上から下がるモダンなライトなど、そのバランスはまるで一枚の絵画のよう。
大好きな本がびっしりと並ぶ。棚はフレキシブルに動かせるので、サイズの異なる本もうまく収めることができる。小さな窓も設えられている。
「趣味のモノや大好きな本に囲まれてこもれる場所が欲しかったんです」と笑みを見せる星野さん。家で一番長く過ごすリビングダイニングの一角に、その秘密めいた“小さなスペース”を設えている。
本の並ぶ空間からテラスのある南側の窓を眺める。
ベンチのように座って本が読めるよう床上げしたユニークな構造。使い勝手も見た目もいいデザイン。北側に階段や収納、トイレなどを寄せることで、南側は広がりを感じさせるスペースに。開放感のある空間には、ハンモックを吊り下げて楽しいイメージを演出した。
内部の棚はニュートラルに動かせるので本の配置は自由自在。座って本が読める高さに床上げし、その下は便利な収納空間になっている。もちろん、内部で足を投げ出して読書に耽ることもできるのだ。

「リビングと一体となってくつろぎながらこもれるし、家族との会話も楽しめます」
家族の会話も弾む明るいリビングダイニング。
スケルトン階段の下も本棚になっており、収納はたっぷり。
星野邸は“ウナギの寝床”のような敷地面積約20坪に建つ細長い木造3階建て。リビングダイニングはその2階部分にあり、テラスを設置した南側の窓からは明るい陽がサンサンと差し込んでいる。間口が狭く奥行きの長い家。その奥にまで光が届くようにするため、階段や収納、トイレなどを全て北側に寄せ、残りのスペースで広さを感じさせる間取りになっている。吹き抜けの3階からも自然光が2階へと降り注ぎ、また階段もスケルトン階段にしたため1階までも光が届く。仮に隣に家が迫って建っても明るさはキープされるという構造なのだ

「リビングダイニングは、明るさとともに趣味の場所が融合。まさに幸せな時間を演出してくれるとっておきの場所です」