pixta_23906831_S
- 40オトコ会社トラブルの法律問題 -

どこまでやったらセクハラになるのか?

男性社員「元気ないね。もしかして生理?」
女性社員「それ、セクハラですよ!」

 なんてベタな例を持ち出すまでもなく、すっかり認知されたセクシャル・ハラスメント。女性の権利(日本国憲法13条の幸福追求権・人格権)が守られるようになったのはもちろん結構なことですが、その分、男性にとっては無自覚に地雷を踏んでいた、みたいな話も他人事ではなくなりました。裁判沙汰になれば懲戒処分に加え損害賠償&弁護士費用がドン、なによりキツいのが信用の喪失で、ヘタすりゃ社会的にサヨウナラです。そして、「お自分は大丈夫」なんて高をくくってるあなたこそ、危ないかもしれませんよ。

「セクハラ」とされる行為は?

というのも、セクハラとは“相手の意に反する性的言動”を指し、セクハラか否かを決めるのは“相手側の主観”だから。つまり僕らの価値観はまったく判断基準にならず、仮によこしまな気持ちも下心も一切なしに「ウッカリ」言ってしまっただけだったとしても、相手が「不快だわ!」と思えばアウト。

え、じゃあどうしようもないの? 残念なことに相手の本心はどうしたって読めない以上、今のところ“形式的な行為を避ける”のが、加害者にならないための最も有効な手だてといえそうです。その行為をざっとまとめると以下のとおり。

・発言関係
「スリーサイズは?」「生理か?」「もう更年期?」「初体験はいつ?」「彼氏とは週何回?」など性的な関心・欲求をにおわせる発言や聞くにたえない下ネタ(電話やメールも含む)、「これだから女は〜」的な差別意識にもとづく(と判断される)発言や「女の子」「お嬢さん」「おばさん」といった人格を認めないような呼び方

・行動関係
職場にヌードポスターを貼る、エロ雑誌/記事/サイトを見る、不必要に体に接触する、体をじろじろ眺め回す、食事やデートにしつこく誘う、女性であるというだけでお茶汲みや掃除などをさせる、カラオケでデュエットを強要する

これらは「クロ」もしくは「限りなくクロに近いグレー」。要するに、実質的なセクハラ認定は被害者の胸三寸だけれど、とりあえず形式的な行為をしないでおけば自分のあずかり知らないところでセクハラが成立しているような事態は防げるわけですね。ビクビクしすぎるのも精神衛生上よろしくないですが、社会人としての最低限のマナーという意味で、頭の隅に置いておくとよいかもしれません。

Text by Hikaru Sudo