Young man holding hand of wrong girl on a summers day
- 男女トラブルの法律問題 -

浮気はどんな“罪”になってしまうのか?

恋人同士のトラブルのなかで典型的、かつ破局につながりかねない致命的なものといえば、ずばり「浮気」でしょう。もし自分の彼女が自分以外の人を好きになって、あまつさえその人と逢い引きなんてしていたら…考えただけで、はらわた煮えくり返りますね。当然その逆もしかりで、もし僕が浮気しようものなら彼女は「私というものがありながら!」かなんかいってブチ切れることでしょう。まあ、現実に彼女がいない僕がこんなふうに気をもんだところでむなしいだけなんですが。

未婚の場合でも慰謝料を払わなくてはいけない?

さて、たとえば男性Aさんと女性Bさんという未婚のカップルがいたとします。Aさんはひどく女癖が悪く、仕事先で知り合った女性Cさんとの浮気に走り、結果、Bさんは振られてしまいました。Bさんは、自分に精神的苦痛を与えたうえに恋人関係を破たんさせたAさんに慰謝料を請求したいと考えました。この訴えは成立するのでしょうか?

なんとなくイケそうな気配もしそうですが、浮気自体は罪になりませんし、民事上も原則として損害賠償請求はできません。というのも、ただの恋人同士というのは“法律上保護される関係ではない”からで、そのカップルが「結婚、婚約、内縁(事実婚)といった間柄」になければ法的にはなんらおとがめナシ、なんです。

逆にいえば、もしAさんとBさんが婚約していて、Aさんのせいで婚約破棄という事態に陥ったのであれば、Bさんの訴えも通ります。

あるいは、Aさんの浮気相手のCさんが既婚者だったら、AさんはCさんの旦那さんから訴えられる可能性があるそうです。また、この旦那さんは、自分と婚姻関係があるのにもかかわらずAさんとアバンチュールをキメたCさんを訴えることもできると考えられます。

なんにせよ、Bさんとしては「ただの恋人」というポジションにいる限り、Aさんの女遊びには法的に手も足も出ません。婚姻や婚約といった契約関係にない人の恋愛に、法は立ち入らないのです。もっとも、法律上は問題ないからといって開き直ったりしたら、倫理的には大問題ですけどね。

Text by Hikaru Sudo