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7代目となるBMWの中核モデル、新型『5シリーズ』

デビューは1972年。これまで6世代にわたり累計で760万台を販売したBMWの中核モデル。いわずとしれた『BMW 5シリーズ』である。俗にEセグメントと呼ばれ、『メルセデス・ベンツ Eクラス』『アウディ A6』『トヨタ クラウン』などの名車がひしめいているカテゴリーに属する。そのなかでも、特に走りの愉しさに定評がある『5シリーズ』だが、ついに7代目となる新型が発表された。

ディーゼルから『Mスポーツ』まで、多様なモデルをラインナップする『5シリーズ』

BMWのキャッチコピーといえば、「駆け抜ける歓び」。新型『5シリーズ』でも、適切な素材を適切な部位に使用する「エフェシント・ライトウェイト」を追求し、アルミニウムや高張力鋼を多く採用することで、先代モデルに比べて車両重量は最大100kg削減した。もちろん、軽量化だけでなく、新設計のシャシー、低い重心位置、BMW 特有のバランスの取れた前後重量配分、極めて高いねじり剛性を与えられたボディによって、最高レベルのダイナミックなドライブ・フィーリングと優れた乗り心地を両立させている。

このライトウェイトボディを突き動かすパワートレインは、モデルによって多岐に渡る。ベースモデルである『530i』には2L 4気筒ガソリンエンジン、8 速ステップトロニック・トランスミッションを搭載。最高出力は185kW(252ps)/5200-6500rpm、最大トルクは、350Nm/1450-4800rpm、0〜100km/hの加速は6.2 秒である。

上位モデルである『540i』は、3L 6気筒ガソリンエンジン。最高出力は250kW(340ps)/5500-6500rpm、最大トルクは450Nm/1380-5200rpm、0〜100km/hの加速は5.1 秒に達する。

他にも、ディーゼルモデルでは、2L 4気筒ディーゼルエンジン、3L 6気筒ディーゼルエンジンを、ハイパフォーマンスモデルである『M』モデルには、4.3L 8気筒ガソリンエンジンを搭載。『M』モデルは、0〜100km/hをわずか4秒で加速する。また、プラグイン・ハイブリッドの『530e iPerformance(iパフォーマンス)』の導入も決定している。

駆動方式は、ガソリン、ディーゼルモデルともに、インテリジェント四輪駆動システム「xDrive」を選択可能だ。

スポーティ、エレガンス、スタイリッシュ…すべてを備えた『5シリーズ』の機能美

エクステリアの印象は、スポーティでエレガンス、そしてスタイリッシュ。BMWオートモービルのデザイン責任者、カリーム・ハビブ氏は「どのような環境にあっても、成熟したスタイリッシュでスポーティな外観が印象的です。フォーマルで精緻なフォルムは、存在感、美しさ、機能性をそれぞれ同じ比率で融合させたものとなっています」と語る。

サイズは、全長4935mm、全幅1868mm、全高1466 mm、ホイールベースは2975mmと、先代モデルよりもわずかに拡大。しかし、一見すると、車幅は数値よりも大きく感じる。これは、ヘッドライトのカバーガラスが伝統のキドニーグリルとダイレクトに連結されているからだ。

真横からのシルエットは、長いホイールベースに対してキャビンが比較的後ろ寄りに配置されたことで、滑らかにリヤ・エンドへと流れるルーフ・ラインに視線が引き寄せられる。またフロントのショート・オーバーハングにより、スポーティな印象が強調された。

リヤはフラットでワイドな車幅を強調した表情豊かなデザインだ。リヤ・コンビネーション・ライトは大きくサイドに回り込み、視覚的にサイドとリヤを結びつける。また、左右対称に配置された4本のエグゾースト・テールパイプも特徴的。形状は、4気筒エンジンは円形、6気筒エンジンおよびMスポーツ・パッケージは台形、M550iは長方形となっている。

さらに広くなった室内空間、BMWの新型『5シリーズ』は未来への道筋を示すクルマ

インテリアでは、室内の寸法を拡大したため、特に肘や肩周りには余裕が出現。さらに、後席のヘッドルームが拡大し、低い位置に配されたダッシュボードや自立式ディスプレイと相まって、室内空間が広くなったことが体感できる。ドア形状も最適化されており、より乗り降りがしやすくなった。

乗り降りだけでなく、かさばる荷物の積み込みも容易になっている。積み込み口の高さが低くなり、開口部を拡大。さらに、ラゲッジルームの容量は530Lに増加した。
室内では、音響効果も改善。ルーフライナーに防音素材を一体化することで、頭部付近の干渉音を吸収する。これにより、全体的な快適性のレベルが上がるばかりでなく、ドライバーと後席乗員との会話が容易になった。

BMW AG取締役会会長のハラルド・クルーガー氏は、新型『5シリーズ』を「未来への道筋を示すクルマ」と語る。技術的に新たなベンチマークを確立するだけでなく、感情に訴えるという面でも十分に刺激的な1台だ。

Text by Tsukasa Sasabayashi