【錬金術】レバレッジ型ETF
- 【Money】40男が知っておきたい投資ノウハウ -

「レバレッジ型ETF」その魅力と注意点

ETF市場の中で注目を集めているレバレッジ型ETF。日経平均株価、TOPIX連動のレバレッジ型ETFに加えて、JPX日経インデックス400に連動するレバレッジ型ETFが多数登場するなど盛り上がっている。レバレッジETF投資の魅力と注意点をAll About「投資信託」ガイドの深野康彦さんに聞いた。

■今回のアドバイザー  
ファイナンシャルプランナー
深野康彦さん

有限会社ファイナンシャルリサーチ代表。新聞や雑誌、ラジオ、テレビなど、さまざまなメディアを通じてマネー全般に関する情報を発信。All About「投資信託」ガイドとしても活躍する。『1万円から始めるETF投資』(日本経済新聞出版社)など著書多数。

ETF市場の約7割がレバレッジ型ETFに集中

深野さん「レバレッジ型ETFは『日経平均レバレッジ・インデックス』あるいは『TOPIXレバレッジ(2倍)指数』などに連動する株式投資信託です。これらの指数は現物株式の株価指数の変動率の2倍の値動きになるよう掲載されているため、通常のETFより値動きが大きくなります。1株1万4000円前後と小口資金から投資できるため、少ない資金から投資を始め、大きく増やせるチャンスがある投資対象として、非常に人気があります。

ETF市場の売買状況を見ると、実に7割前後がレバレッジ型ETFに集中しています。しかも、その大半は『日経レバレッジ型ETF(1570)』に集まっています。ETFは個別株投資と異なり、証券会社勤務であってもとくに投資に制限がないため、証券マンがこぞって売買に参戦していることも人気の要因です」

レバレッジ型ETFは「サテライト運用」向き

深野さん「通常のETFは中・長期投資に向く商品のため、ポートフォリオ運用のコア(中核)商品として活用されています。一方、レバレッジ型ETFは中・長期のポートフォリオ運用にはあまり向いていません。というのも、レバレッジ型ETFの価格は中・長期の運用では株価指数と乖離が出ることがあります。

例えば、日経平均やTOPIXなどの原指数が数日かけて10%上昇しても、レバレッジ型ETFの価格の上昇率は20%未満、あるいは20%以上と値動きが上下にぶれるケースもあります。そのため、中・長期運用は通常のETF、サテライト運用で短期売買を楽しむならレバレッジ型ETFと使い分けることをおすすめします。また、余裕資金で、少ない口数からスタートすることも大切です」

最後にアドバイザーからひと言 

「少ない口数から始めて、徐々に増やしていきましょう!」

Text by Naoko Hata