手軽なのマッサージ「爪もみ」で免疫力がアップする?
- 体調を変えたいなら、40代からの体質改善 -

手軽なマッサージ「爪もみ」で免疫力がアップする?

多忙な40代男性は、なんといっても体が資本。病気や不調から身を守るために、免疫力は高く保っていたいものだが、手の爪を揉むだけで自律神経を整えて免疫力がアップするとされる健康法をご存じだろうか?様々な神経が集中していると言われる指先だが、どのようにマッサージをすれば健康効果が期待できるのか?「爪もみ」のメカニズムと正しいやり方について、爪もみの専門家・鳴海理恵さんに話を聞いた。

■今回のアドバイザー
VE&BI治療院 院長
鳴海理恵

爪もみの提唱者である福田稔医師の長女であり、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師、食事療法研究家。成城大学文芸学部英文学科卒業。アメリカのクシインスティテュートにてマクロビオティクスを修得。その後、鍼灸・あん摩マッサージ指圧師の資格を取得。「免疫力こそ人間がもつ本当の薬」これを生かす治療で、薬いらずの体づくりを目指す。食事、運動、治療をモットーに体の自然治癒力を引き出すアプローチで効果を上げている。福田稔の確立した気血免疫療法の普及と発展、後進の育成のため、治療のほかにセミナーなどの講師としての活動も行う。著者に、河出書房新社「効く!爪もみ」など。

爪を揉むことで自律神経のバランスと血流が改善する

鳴海さん「自律神経には交感神経と副交感神経の2つがありますが、そのどちらにバランスが偏りすぎても体には良くありません。爪もみをすることで、交感神経優位にある人は副交感神経が刺激され、副交感神経優位にある人は交感神経が刺激され、自律神経のバランス回復が期待できます。

また、爪の先には多数の毛細血管が密集しています。爪もみで指先に刺激を与えることにより、日々のストレスで血行が低下しがちな手先足先に血流を送る効果があると考えられているのです。自律神経が狂えば、血流も悪化します。また血流が悪化すれば、自律神経のバランスも壊れやすくなります。どちらから改善してもお互いの相互作用が生まれるため、爪もみで血流がまんべんなく体中に巡る状態を作ると同時に自律神経のバランスを整えれば、免疫力が高まり、肉体、精神ともども安定しやすい状態になるのです」

大切なのは、自分の体が発信するサインに耳を傾けること

鳴海さん「具体的な爪もみのやり方は簡単。爪の下の角から第一関節の方に向かって下に0.5mm、外側に0.5mmの左右2点が目安です。この場所はあくまでも目安。周辺を押してみてツーンとくる場所が一番のスポットです。分かりにくい場合は、爪の生え際の両脇を挟んで少しねじって痛いところを探してみて下さい。

リフレッシュしたい時は、そのポイントにぎゅっと強い刺激を与えてください。爪の先で軽く刺すようなチクッとした刺激や、指の関節を使って痛いくらいに押すのも良いです。リラックスしたい時は、ポイントをぐーっと抑えるように圧迫したり緩めたりを繰り返してください。指をつまみながらゆっくりねじって揉むような刺激を与えてもいいでしょう。痛いところは20秒ほどの刺激、他は10秒くらいで、それを1日3回くらい行います。ただし、押しすぎてうっ血する、痛いのに押し続けるなどは逆効果。翌日もまだ指に痛みが残っている時は、他の指のみ行って下さい。

体はいつでも『ここを刺激して』とサインを出しています。そのサインに答えてあげることで、体の不調を取り除くことができるはずです」

優位になりがちな交感神経を、爪もみでリセットして

鳴海さん「仕事を頑張っている男性は、頭は使い過ぎ、ストレスは我慢するのが当たり前、さらに暴飲暴食や運動不足なども重なり、体は緊張しっぱなしの交感神経優位の状態が続いていることが多いです。そのまま交感神経を興奮させ続けていると、活性酸素が多量に発生し老廃物が溜まっていく一方。40代ともなれば、交感神経のバランスが崩れたことで免疫力が低下し、気付いた時には重い病にかかっている…なんてケースも珍しくありません。

そうならないためにも、時には体をしっかりリセットすることが大切。手の爪もみだけで効果を感じにくいときは、足の爪もみも試してみて下さい。足の爪は揉みにくいですが、寝る前などにしっかりと足の爪の生え際付近を揉むことで、深いリラックスと眠りを得ることができ、明日へ活力が生み出されやすくなります」

最後にアドバイザーからひと言

「40代は、無理に頑張るのではなく、頑張れる体作りが重要。手軽な爪もみで血流と自律神経を整え、頑張れる体を手に入れて下さい」

Text by Takumi Arisugawa