心理学テク「デートの誘いにOKをもらうためには?」
- 恋に効く心理学テクニック -

心理学テク「デートの誘いにOKをもらうためには?」

以前から気になっていたあの子をデートに誘いたい! …そんな願望を持っていながらも、実際に行動を起こすのは、いくつになっても勇気が必要なもの。「今度、ふたりで飲みに行かない?」。その、たったひと言がなかなかいいだせないのは男として情けなくもあるが、誰だって負け戦は避けたいのが本音だろう。せめて、少しでも勝率を上げられる材料があれば…。

そこで、デートの誘いの成功率UPの方法を、内藤先生に聞いてみた。

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

成功率UPの秘訣はイエス・イエス法(イエス誘導法)

内藤先生「人に何かを尋ねる時は、単発で質問をするよりも、2つ以上の質問を組み合わせるのがコツなんですよ。それも、まず間違いなく相手がYesと答えてくれる質問を先に持ってくるのが鉄則です」

最初の質問でYesと答えさせることで、次の質問のハードルが下がる。これを心理学の世界でイエス・イエス法(またはイエス誘導法)と呼ぶのだと内藤先生は解説する。

内藤先生「たとえば、まず『イタリア料理、好き?』と聞いて『うん』と答えさせておいて、『今度一緒に行こうよ』とやる。最初から『今度、一緒にイタリア料理を食べに行かない?』と聞くよりも、相手はスムーズにYesと答えやすいはずですよ。これには心理学的な裏付けもあるんです」

内藤先生によれば、これはフランス・ブルターニュ大学の心理学者、ニコラス・ゲイガン氏が行った実験に基づいたもの。この実験では、街中で見かけた煙草を吸っている二十歳前後の女性にランダムに声をかけ、「一緒にお茶でもいかが?」と誘うのだが、その前の質問にバリエーションを持たせて、“ナンパ”の成功率を測った。

内藤先生「その結果、最初に『火を貸してもらえませんか?』と聞いてからお茶に誘った場合の成功率が15.0%。誰でも知っている地名を挙げ、『○○ってどこですか?』と聞いた場合は15.8%。これに対し、前置きなしでいきなり誘った場合の成功率は、わずか3.3%に過ぎませんでした。人は最初にYesと口にすることで、心理的な壁が取り払われる生きものなんですよ」

これは恋愛にかぎらないだろう。ビジネスシーンでも、商談のうまい人は本題に入る前の雑談からして上手なもの。イエス・イエス法、常に心がけておいて損はなさそうだ!

Text by Satoru Tomokiyo