心理学テク「初対面でも仲良くなれる会話術」
- 恋に効く心理学テクニック -

心理学テク「初対面でも仲良くなれる会話術」

彼氏・彼女がなかなかできない…と嘆く人のなかには、“会話下手”を自認する人が少なくないだろう。飲み会などでせっかく気になる異性と隣り合わせても、会話が弾まなければ親密な関係には発展しない。初対面の相手ともなれば、なおさらだ。

そこで、初対面の人と打ち解けるための会話のヒケツを、内藤先生に聞いてみた。

■今回の講師
内藤誼人

心理学者、立正大学特任講師。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。アンギルド代表。近著に『なぜ、島田紳助は人の心をつかむのがうまいのか?』(廣済堂出版)、『手にとるように社会心理学がわかる本』(かんき出版)、『A or B?』(ダイヤモンド社)など。

初対面はしゃべるのではなく「待つ」べし

内藤先生「人間は誰しも、初対面の相手に対しては警戒心を持つもの。ですからやはり、最初からプライベートに踏み込むような話題は避けるべきでしょう。相手のことを根掘り葉掘り聞くと、いたずらに警戒心を煽ることになりますから」

とくに合コンなどでは「どこに住んでるの?」とか、「いくつ?」なんてつい聞いてしまいがちだけど、これは得策ではないわけだ。

内藤先生「気持ち悪がられてしまっては元も子もありませんから、最初は『昨日のサッカー見た?』とか、とにかく当たり障りのない質問から始めるのがベストです」

これには、次のような心理学的な裏付けがある。

内藤先生「米ウェイン州立大学の心理学者、カルマン・カプラン氏が行った実験で、2種類のサクラを用意して、大学生の男女を引き合わせたものです。一方は相手の素性を根掘り葉掘り質問するサクラA。もう一方は当たり障りのない話題に終始するサクラB。一定時間の対話を終えた時点で、それぞれサクラに対する好意を採点させたんです」

実験では、Aのサクラは「初体験はいつ?」など、初対面にもかかわらずかなりプライベートに踏み込んだ質問を展開。他方、Bは「暇な時は何をしてるの?」や「風邪などひいてませんか?」といった話題ばかり。その結果、BのサクラにはAのおよそ1.5倍の好感度が記録されたという。

内藤先生「これは恋愛にかぎらず、仕事上の取引相手など、初対面の人全般にいえることです。相手に興味を持つとついいろいろ聞きたくなりますが、無難な会話を続けているうちに相手が自ら話し始めるのを待つ方が、結果として良い関係が築けるはずですよ」

春を迎えれば、公私ともに新たな出会いを得る機会も増えるだろう。心の片隅で、このメソッドをぜひ意識しておいてほしい。

Text by Satoru Tomokiyo