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- スーパーカーブランド【メルセデス・ベンツ】 -

メルセデス・ベンツに新型『Eクラス ワゴン』が登場

セダンの発表に遅れること約4カ月、メルセデス・ベンツ『Eクラス ステーションワゴン』が国内デビューを果たした。Eクラス セダンが世界のサルーンのベンチマークであるように、Eクラス ワゴンもまたステーションワゴンの“世界基準”であり続けてきたクルマである。S213型となった新型Eクラス ワゴンは、快適性に加えて大容量ラゲッジルームがプラスされたのはもちろんのこと、新たにクーペを思わせる曲線的で伸びやかなデザインを得て、ステーションワゴンの世界基準を次の世代へと推し進める1台となっている。

クーペのようにセクシーな曲線美のボディと高い積載性を併せ持つ『Eクラス ワゴン』

メルセデス・ベンツの中核モデルにワゴンが登場したのは1978年。W123の3番目のボディタイプとして「Tモデル」が追加されたのが始まりだ。以来、セダンのモデルチェンジとともに進化を続け、これまでに5世代、計100万台以上が販売されてきた。

S213型となった新型Eクラス ステーションも、歴代モデルと同様、セダンの快適性はそのままに積載性と利便性に優れた大容量ラゲッジルームが追加された魅力的なモデルとなっている。新型Eクラスが誇る先進の安全運転支援システム「ドライブパイロット」も全車標準装備された。

サルーンベースのワゴンは、スタイリングがビジネスライクになりがちで、居住空間とラゲッジルームがつながっているために騒音や振動が起きるといったデメリットがある。しかし、まるでクーペのようにセクシーな曲線美を持つEクラス ワゴンは、騒音や振動に対してリヤセクションを専用設計し、ボディ底面を補強、遮音材を多く備えることでデメリットを打ち消している。

ワゴンを作り続けてきたメルセデスのノウハウが光る『Eクラス ワゴン』の快適装備

VDA方式で最大1820Lもの大容量を誇るラゲッジルームは、単に広くフラットなだけではない。リヤシートはラゲッジルームとリヤシート左右に設置されるスイッチで簡単に倒すことができるばかりか、電動開閉式のテールゲートにはリアバンパーの下側に足を近づけるだけで開閉できるジェスチャーコントロール機能「フットトランクオープナー」も搭載する。

大きな荷物を両手で抱えているときに、リモコンキーを探したりテールゲートの開閉スイッチを押したりといった動作に悩まされたことはドライバーなら誰でもあるはずである。そのストレスから解放してくれる新型Eクラス ワゴンのフットトランクオープナーは、とても便利な機能だ。

リヤには、重たい荷物を載せた際も乗り心地やハンドリング性能が落ちないように、セルフレベリング機能つきの電子制御エアサスペンションが装備される。ボディやサスペンションの作り込みは、長くワゴンモデルを作り続けてきたメルセデス・ベンツのノウハウが光る部分である。

もちろん、インパネやシートといったインテリアはセダンと同じで、『Sクラス』に勝るとも劣らない高い質感を持つ(写真は本国仕様)。

スリーポインテッドスターが輝く伝統的フロントマスクの「エクスクルーシブ」に注目

日本に導入されるEクラス ステーションワゴンのバリエーションは、『E200ステーションワゴン アバンギャルド』(税込み712万円)から『メルセデスAMG E43 4マチックステーションワゴン』(同1186万円)まで多岐にわたる。パワートレインは、ガソリンターボが4種類、ディーゼルターボが1種類。ガソリンモデルには四輪駆動の「4マチック」もあるので、用途や好みで選ぶことができるだろう。

パフォーマンスだけを重視するなら、最高出力295kW(401ps)、最大トルク520N・m (53.0kgf・m)の3.0L V6直噴ツインターボエンジンを搭載する『メルセデスAMG E43 4マチック ステーションワゴン』の一択だが、注目は『E400 4マチックステーションワゴン エクスクルーシブ』だ。

シリーズ最大の排気量を持つ3.5L V6ツインターボエンジンも魅力だが、このモデルはシリーズで唯一、ボンネット上にスリーポインテッドスターが輝くメルセデス・ベンツの伝統的なフロントマスクを持つのが特徴で、往年のS124の面影を感じることができる。また、左ハンドルを選ぶことができ、マキアートベージュ/エスプレッソブラウンのインテリアを選択できるのもエクスクルーシブのみだ。

エレガントなスタイリングにカライトグリーンやカバンサイトブルーといった有彩色のボディカラーと組み合わせれば、お洒落で華やかな1台に仕上げることもできる。
現在、世界の自動車市場ではステーションワゴンよりもSUVが主流で、メルセデス・ベンツにも『GLC』や『GLE』といったSUVモデルがラインナップされている。

しかし、「サルーンの快適性」と「使い勝手のいいラゲッジルーム」を併せ持つ実用性の面では、ステーションワゴンに一日の長があるのも事実。もしSUVの購入を検討している人がいるなら、新型Eクラス ワゴンもその候補に入れてみてほしい。すべてのワゴンのベンチマークであると同時に、「世界最高峰のステーションワゴン」ともいうべきEクラス ワゴン。先代モデルと同様に、多くのユーザーを獲得するのは間違いないだろう。

Text by Muneyoshi Kitani