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ライカが手掛ける新しいインスタントカメラ『ライカ ゾフォート』

磨き抜かれた品質で知られるドイツのカメラメーカー、ライカ。最高級カメラの代名詞とさえ呼べる強力なブランド力を誇るそのライカによる、初のインスタントカメラが『ライカ ゾフォート』だ。フィルムはカラーとモノクロのライカ ゾフォート用フィルムに加え、チェキ用のinstax miniも使用可能。本体の希望小売価格は、税込み3万4560円。買える。ライカが買える。高額なことでも有名な憧れのライカのカメラが、がんばって妻を説得せずとも、普通に買えるではないか。これはちょっとした事件なのだ。

オレンジ/ホワイト/ミントのカジュアルな3色展開

スマホ付属のカメラ性能向上や、セルフィーおよびインスタグラムなどの流行によって、ますます写真が身近になっている昨今。一方で、インスタントカメラの再評価も高まっている。レタッチもコピーもできないがゆえの刹那の魅力こそスチールの本質、ということだろう。『ライカ ゾフォート』は、そうした状況に対して老舗ブランドからもたらされたチャーミングな提案だ。
基本的に横位置向きな本体デザインは、ドイツ・ウェツラーのライカカメラ社内デザインチームが本気で取り組んだ“ライカらしさ”あふれるもの。それでいて、オレンジ/ホワイト/ミントの3色展開は、ファッションなどに合わせてあくまで気軽に楽しく使うツールという、インスタントカメラのカジュアルさを反映している。使用するinstax miniのフィルムは、ライカ版フィルムのみフレーム部分が繊細なクリーム色となっている。富士フイルムからも今回、モノクローム用フィルムが初めて製品化されているが、どうせならライカ謹製のゾフォート用フィルムを選びたいところだろう。

多様なモードと操作性で撮影の自由度を確保

<ゾフォート(SOFORT)>とはドイツ語で「すぐに」を意味する。撮ったらすぐにフィジカルな写真として手に触れることができて、その場の誰かと共有したり、作品として保存できるインスタントカメラの楽しさを象徴するネーミングだ。「自動」「パーティー&人物」「スポーツ&アクション」「接写」などの基本撮影モードに加え、二重露光、長時間露光といった各種モードを搭載。セルフタイマーやセルフィー(本体前面に長方形のミラーまで付いている)にも対応している。特に「自動」モードでは、できる限り内蔵フラッシュを作動させず、被写体を自然光で撮影できるよう調整されている。選択したプログラムモードと関係なく、レンズ回りのリングで撮影距離を選ぶことも可能で、撮影時の自由度にもしっかり配慮しているのはさすがだ。
別売りの周辺アクセサリーとしては、本体同様の3色から選べる専用ストラップや、ブラック/ブラウンから選べるカメラケースを用意。
さらに、撮影した写真用のアクセサリーも充実しており、組写真テイストで3枚を1作品に組み合わせることができる「ポストカード」や、小さなアート作品としてフォトフレーム感覚でディスプレイできる「フォトディスプレイ」などがラインナップしている。これらは『ライカ ゾフォート』を起点として、さりげなく写真にまつわる新しいライフスタイルを提案するもの。ライカによるインスタントカメラという概念そのもののリファインが始まっているのだろう。

Text by Nin Onodera

Photo by (C)Leica Camera