イウォーク1
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黒と赤が映える『イヴォーク』世界600台限定モデル

2008年の北米国際モーターショーで、ランドローバーのコンセプトカーとして発表された『LRX』。その後、『レンジローバー イヴォーク』という名が与えられ、日本では2012年3月から販売が開始された。クルマ好きなら、その後の大ヒットは知るところだろう。人気の理由は様々だが、なかでも大きな割合を占めているのが「デザインの力」だ。カーデザイン専門のオンラインマガジン『Car Design News』主催の「ベストプロダクションカー」など、世界で数々の賞を獲得してきたクルマだけに、エクステリアの先進性はお墨付き。そんな『イヴォーク』のなかでも、限られた特別な1台が『RANGE ROVER EVOQUE EMBER LIMITED EDITION(レンジローバー イヴォーク エンバー リミテッド エディション)』だ。

ベースは国産スポーツカーにも劣らない動力性能の『イヴォークHSE ダイナミック』

『エンバー リミテッド エディション』は、全世界で600台だけ販売される限定車。そのうち、日本には5台が割り当てられた。

ベースモデルは『イヴォークHSE ダイナミック』。心臓部には2Lターボのガソリンエンジンを搭載し、9速ATが組み合わされる。最高出力177kW(240ps)/5500rpm、最大トルク340Nm(34.7kg・m)/1750rpmのエンジンが生み出す0-100km/hの加速は7.6秒と、国産スポーツカーにも引けを取らない動力性能を誇る。

また、クルマの動きを毎秒1000回以上モニターし、ドライバーの運転操作や路面に対応しながらダンパーのセッティングを瞬時に調整する「アダプティブダイナミクス」を搭載。安定した乗り心地を保ち、操作性を向上させた。ほかにも、先行車の減速や停止を検知して、自動でアクセルとブレーキ操作を行う「アダプティブクルーズコントロール」や「レーンデパーチャー・ワーニング(車両逸脱警告機能)」、リアバンパーの下で足先を軽く横に振るだけでテールゲートを操作できる「ハンズフリー・パワー・テールゲート」など、最先端技術を備えている。

ベースは国産スポーツカーにも劣らない動力性能の『イヴォークHSE ダイナミック』

ブラックとレッドのコントラストが映える『エンバー リミテッド エディション』

しかし、『エンバー リミテッド エディション』の売りは、走行性能や最先端技術ではない。最大の特徴は、イヴォークが持つ先進的かつ個性的なデザインをさらに昇華させたエクステリアとインテリアにある。

エクステリアで最初に気づくのは、「サントリーニブラック」のボディとルーフやフロント・リアなどに使われている「フィレンツェレッド」の絶妙な配合だろう。フィレンツェレッドは、車名にある「EMBER(エンバー)」を表している。「エンバー」とは、黒い木炭が燃えて赤くなっている部分のこと。まさに、『エンバー リミテッド エディション』のブラックボディとレッドのコントラストそのものだ。

ブラックとレッドのコントラストが映える『エンバー リミテッド エディション』

インテリアの内装には、グロスブラック・ストラータトリムを採用しており、黒を基調とした落ち着いた雰囲気となっている。シートもブラックで、オックスフォードレザーのエボニーシートを採用。このブラックレザーに、赤が特徴的なピメント・コントラストステッチが施されている。

一見、モノトーンを基調としたシックモダンな印象を受けるインテリアだが、屋根にはかなりの広い面積がガラス張りになっている「パノラミックグラスルーフ」が装備されているので、十分な光を取り込むことができ、明るく開放的な空間も同時に実現している。

すでに販売受付は終了しており、購入者は抽選で決められるという。日本で5台のみのクルマなので、かなりの倍率になるのは間違いない。街で見かけることさえ難しいプレミアムな1台となることだろう。

Text by Tsukasa Sasabayashi