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シトロエンの超個性派SUV『C4カクタス』が日本上陸

古くから独創的なクルマづくりを続けるフランスのシトロエンが、個性的なコンパクトSUV『C4カクタス』を発表したのは2014年2月5日。創業者であるアンドレ・シトロエンの生誕135年にあたる日のことだった。シトロエンにしか作れない独創的かつ画期的なスタイリングは、まさに“唯一無二”。日本でも、フランス車ファンなどの間で話題となったこのC4カクタスが、発表から2年半の時を経て、ようやく日本に正規導入された。

個性派メーカーのシトロエンが生み出したユニークなコンパクトSUV『C4カクタス』

1955年登場の『DS』や20世紀フランスの国民車となった『2CV』を筆頭に、『BX』や『XM』、『エグザンティア』『C6』…と、常に独創的なクルマを生み出してきたシトロエンは、同じグループのプジョーとメカニズムを共用化しながらも、まったく異なるキャラクターのクルマに仕上げる自動車業界きっての個性派メーカーだ。

最近も、日本の好事家の間で『C4ピカソ』や、シトロエンから独立したブランドとなった『DSシリーズ』がヒットした。しかし、本国では2014年に発表されていながら、日本にまだ導入されていないシトロエンのモデルがあった。それが『C4カクタス』である。

ご覧の通り、C4カクタスは、他に類を見ないアヴァンギャルドかつユニークなスタイリングを持つコンパクトSUVだ。グリルレスのフロントマスクに、2段に分かれたライト、205/50R17という細身の大径タイヤ、そして「エアバンプ」と呼ばれる板チョコのようなデザインのサイドプロテクター。これらが相まって独特の雰囲気を醸し出している。

しかし、このデザインはけっして奇をてらったものではなく、すべてに意味があるのだ。たとえば、エアバンプはTPU(熱可塑性ポリウレタン)製で、触ってみると柔らかく、軽い衝撃からボディを守ってくれるもの。エアバンプ内の凸凹には、衝撃を吸収するエアカプセルが内蔵されている。

個性派メーカーのシトロエンが生み出したユニークなコンパクトSUV『C4カクタス』

シンプルすぎる室内に、小さなエンジンと超軽量ボディを持つ合理的なフランス車

エクステリアと呼応するインテリアも、また個性的だ。インストルメントパネルは横一直線で、センターにオーディオなどを操作するタッチスクリーン、運転席前にフルデジタルメーターが備わる以外に目立つものがない。

シフトレバーもなく、「D」「R」「N」という3つのボタンだけで操作する。普通ならエアバッグが内蔵される助手席前には、「トップボックス」を呼ばれる収納スペースが備わるのもユニークだ。エアバッグは、なんとルーフ側から展開する。

パワートレインは、コンパクトな1.2L 3気筒ガソリンエンジンに2ペダルMTの「ETG5」が組み合わされる。最高出力はわずか60kW(82ps)、最大トルクも118Nm(12.0kgm)しかないが、1070kgと軽量のため、まったく不足は感じない。軽量ボディに小さなエンジンという設計は、シトロエンの伝統であり、合理的なフランス車らしいものだ。

シンプルすぎる室内に、小さなエンジンと超軽量ボディを持つ合理的なフランス車

『C4カクタス』の価格は240万円前後と意外にリーズナブル、すでに完売との情報も

今回日本に導入されたC4カクタスは、1グレードのみ。価格はファブリックシート仕様が238万円、ベロアシート仕様が241万円と、意外なほどリーズナブルだ。ボディカラーは全5色で、各カラーに合わせてエアバンプの色とホイールのデザイン、インテリアカラー、シート素材がコーディネートされる。

日本に導入されるC4カクタスは「初回限定200台」という限定販売の扱いとなっており、早くも完売してしまったという。しかし、台数が「初回限定」であることに注目だ。すでに次回導入に向けた動きがあるとも聞く。その際にはきっと、今回の5パターンとは異なる内外装の組み合わせでやってくるに違いない。

『C4カクタス』の価格は240万円前後と意外にリーズナブル、すでに完売との情報も

Text by Muneyoshi Kitani