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デザインオフィスnendoが手がける「空の旅」がテーマの美しき腕時計

デザインオフィスnendo主宰の佐藤オオキ氏は、ニューヨーク近代美術館やパリのポンピドゥー・センター、ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館などに作品が収蔵されている、世界的に著名な日本人デザイナーだ。グラフィックから建築に至るまで、幅広い分野で才能を発揮してきたnendoがデザインを手掛けるのが、新たなウオッチブランド「10:10(TEN : TEN)」だ。第1弾として発表されたのは<空の旅>をテーマにした腕時計『window』。その予想通りの美しさが静かな話題となっている。

無駄なくシンプルな圧倒的デザイン性

windowのモチーフは、空の旅から連想される「旅客機の窓」。ステンレススチールのケース本体は、四隅をゆるやかにカーブさせた長方形で、ベゼルはサファイアガラスの風防に向かって傾斜している。
(C)I NEXT GE INC.
リューズを側面に埋め込んだケースと文字盤が調和するその佇まいは、まさに飛行機の窓というイメージ。本体各部の描く曲線はクラシカルでもモダンでもない。無駄なくシンプルで、なおかつひたすら美しい。ウォッチ本体と、レザー製/ナイロン製ストラップのカラーバリエーションはそれぞれ5色が用意されており、好みの組み合わせで購入できる。
(C)I NEXT GE INC.
ブランド名の「10:10」は、時計の針が最も美しいバランスになるとされ、数多の広告写真などで目にする機会も多い10時10分に由来しつつ、時間と分を区切る記号「:」が点と点であることのダブルミーニングにもなっている。ムーブメントはMIYOTA、組立は日本ということもあり、さりげなく「メイドインジャパン」を主張するネーミングでもあるのだ。

着脱できる2種のストラップで楽しさが広がる

柔らかなカーフレザー製のバンドは、特別な工具などは必要とせずに、自分で着脱することが可能。付属の二股ストラップと取り替えることで、多様な使い方ができるのも楽しい。腕時計としてだけでなく、バッグやブリーフケースのアクセントにネームタグとして使ってみてもいいし、アイデア次第で自分流に使いこなすことができる。
(C)I NEXT GE INC.
様々なシーンや使い方に違和感なく調和するのは、シンプルなデザインと入念に練りこまれたカラーバリエーションのたまものだろう。カラーによっては、ストラップの素材がバリスティックナイロン+合成皮革となっているが、これは素材の統一性よりも、発色と耐久性のバランスを優先した選択なのだろう。3気圧防水など含め、機能性をきちんと確保しながら、価格も抑えられている。
(C)I NEXT GE INC.
気に入っている時計を腕に巻いたり、身の回りに配置するだけで、人の気持ちは多少なりとも変化する。windowは、そういった所有者の気分に寄り添うことを目的としたアイテムなのだろう。腕時計でありつつ、腕時計という既成概念を超え、生活に彩りを与えてくれそうだ。

Text by Nin Onodera

Main Photo by (C)I NEXT GE INC.