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初代モデル誕生30周年を祝うBMW『M3』特別限定車

1986年に初代モデルが発表されて以来、5世代にわたってハイパフォーマンスセダンのベンチマークとして君臨してきたBMW『M3』。このM3の誕生30周年を記念した全世界500台の特別限定車が登場した。そのアニバーサリーなモデルが『30 Jahre M3(ドライスィッヒ ヤーレ M3)』だ。日本に導入されるのは限定500台のうち、わずか30台。初代モデルの興奮とM3の輝かしい歴史を感じることのできる特別かつ希少な1台である。

クラス最高峰、ハイパフォーマンスセダンのベンチマークとなっているBMW『M3』

「Mモデル」は、BMWがラインナップする各シリーズにモータースポーツ由来のチューニングを施した高性能スポーツモデルである。手がけるのは、BMWのモータースポーツ部門でもある「BMW M Gmbh(M社)」。1972年に設立され、伝説的なモデルとなっている『M1』を生み出したほか、FIマシンのエンジン開発なども行ってきた。

BMWの中核モデルの『3シリーズ』をベースに『M3セダン』が誕生したのは1985年。開発の目的は、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で勝利すること。DTMのホモロゲーションに対応するために、M1に搭載された3.5L直列6気筒エンジンの2気筒分を取り去って2.3L直列4気筒化し、ライバルのメルセデス・ベンツ『190E 2.3-16』と激闘を繰り広げたのだ。

その後、バリエーションを増やしながら、M3は3シリーズとともに進化していき、多くのファンを獲得する。日常使いとサーキットでのスポーツ走行を両立するM3の性能は、常にクラス最高峰かつ最先端といってよく、ハイパフォーマンスセダンの代名詞としてレクサス『IS F』などライバル車のベンチマークとなってきた。

現在の5代目M3は2014年にデビュー。317kW(431ps)を発揮する3L直列6気筒ツインターボエンジンを搭載し、サーキットユースはもちろん、プレミアムセダンとしての高い質感も併せ持つ。『30 Jahre M3』は、このM3の誕生30周年のメモリアルモデルだ。車名にある「Jahre(ヤーレ)」はドイツ語で、英語でいう「Years(イヤー)」を意味する。

通常はオプション設定の「コンペティションパッケージ」を装備する『30ヤーレM3』

30ヤーレM3は、通常はオプション設定で、M3のパフォーマンスをさらに引き上げる「コンペティションパッケージ」を標準装備。3L直列6気筒ツインターボエンジンの最高出力を331kW(450ps)まで高め、0-100km/hを4.0秒で駆け抜ける。

ライバルたちがV型エンジンを採用するなかで、いまや希少となった直列6気筒は、パワーだけではない「なめらかな回転特性」も特徴のひとつ。組み合わされるトランスミッションは、素早い変速でトルクを逃がさない7速DCTだ。

コンペティションパッケージには、「アダプティブMサスペンション」や「専用DSCセッティング」、「専用アクティブディファレンシャル・セッティング」「Mスポーツ・エキゾート・システム」といったパフォーマンスアップのためのアイテムも含まれる。

初代『M3』へのオマージュとして採用された特別色「マカオ・ブルー・メタリック」

ボディカラーは、初代M3へのオマージュとして「マカオ・ブルー・メタリック」を設定。この引き込まれるような深みのある藍色は、初代モデルに特別カラーとして採用されたものだ。昔を知るBMWファンは、この色だけである種の感動を覚えるはずである。

BMWのデザインアイコンであるキドニーグリルにはハイグロスブラック仕上げが施され、ワイドフェンダーの下には専用の20インチ鍛造Mライト・アロイホイールが配された。

インテリアでは、まず目に飛び込んでくるのが「30 JAHRE」のロゴが入ったカッフプレートだ。室内全体は専用カラーのフル・レザー・メリノ・インテリアでまとめられ、セミバケット形状の専用シートのヘッドレスト、カーボン・ファイバー・トリムにも「30 JAHRE」のロゴがあしらわれている。
価格は1340万円。ベースモデルより200万円アップとなる価格はけっして安くはないが、その代わりに得られる満足感は格別なものになるはずである。日本に上陸する30ヤーレM3はたったの30台だけに、迷っている時間はなさそうだ。

Text by Tetsuya Abe