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熱い体で冬に備えろ!男の冷え症改善法は…

女性に多いイメージの冷え症だが、最近では男性の間でも冷え症の人が増えているという。「冷えは万病のもと」とも言われるように、冷え症になると様々な面で体調不良になるそう。そこで、冷え症が招く様々な不調と冷え症の治し方について、内科医でスポーツドクターの栗原隆先生に伺った。

■今回のアドバイザー
医師・医学博士
栗原隆

2000年東京医科大学卒業、2005年東京医科大学大学院修了、博士(医学)取得。2006年以降、日本体育協会公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ(医・科学)、日本ボディビル・フィットネス連盟チームドクターなどとして活躍。2015年にはDr.TAKA株式会社・Dr.TAKAウェルネスラボ設立。2016年7月からは、栗原隆ウェルネスクリニックの院長として、スポーツドクター・内科医としての経験を活かした総合診療を行っている。

運動不足やストレスなど、冷え症の原因は至る所に

栗原先生「運動不足や過剰なストレス、偏った食生活、空調の使いすぎなど、様々な原因によって冷え症は引き起こされます。特に、あまり体を動かさないライフスタイルの人は要注意。筋肉は体の中でも一番多く熱を作り出すところなので、運動不足や加齢によって筋肉の量が減ってくると、生産される熱量が減って冷え症になってしまうことがあるのです。

筋肉以外にも、血管が細くなる事によって冷え症になる場合もあります。特に、40歳以降は高血圧や糖尿病などの生活習慣病になりやすい年代。これらの病気は血管が固くなる動脈硬化を引き起こし、手足の先の動脈が固く細くなって血行が悪くなると、手足の先が冷たくなる症状が起ります。

また、ストレスも冷え症の大敵です。ストレスを感じている時は、交感神経(体を緊張させる神経)が働き、末梢の血管が一時的に収縮して手足の血行が悪くなってしまいます。食事をとるなどして副交感神経(体をリラックスさせる神経)が働けば、再度血行が良くなり体は温まりますが、過剰なストレスに晒されたり、忙しすぎて食事を抜いたりするような生活は、冷え症につながるでしょう」

「ただの冷え」と侮るなかれ、重病に発展することも

栗原先生「冷え症は、色々な体の不調の原因となることもあります。男性の場合自覚しやすいのは、消化管の冷えに伴う下痢などの症状です。

また、筋肉が落ちて冷え症になっている場合は、メタボなどの生活習慣病を引き起こす事も。筋肉が落ちて基礎代謝量が減ると、今までと同じ食事を食べていても摂取したカロリーが消費されにくくなります。余ったエネルギーは体脂肪や内臓脂肪として体に蓄えられ、生活習慣病の原因となるのです。

過剰なストレスが原因の冷え症の場合は、血管が収縮している状態なので、肩こりや頭痛、腰痛、睡眠障害、うつ病、EDなどにもつながる危険性もあります。

さらに、メタボリックシンドロームなどの生活習慣病が進行して動脈硬化が進むと、手足の血管だけでなく心臓に栄養を送る血管や脳の血管まで固くなっていき、50~60代以降に脳卒中や心筋梗塞などの重大な病気につながる危険性もあります。冷え症で体温が下がると免疫力も低下すると言われているので、病気が治りにくいなどの衰えを感じることも増えるでしょう」

歩く、動く、食べる。熱を産み出す基本の対策

栗原先生「冷え症を改善するためには、日常的にしっかりと体を動かすことが大切です。たとえば、日常生活の中ではよく歩くこと。太ももや骨盤のまわりにある大きな筋肉が使われるので、歩くだけでも冷えは改善するでしょう。また、大きな筋肉を動かすような筋トレも非常に効果的です。運動後には、副交感神経が活性化しリラックス状態になるため、過剰なストレスを解消するだけでなく全身の血行も良くなり体が温まります。運動が苦手な方でも、ストレッチをしたり、長めに入浴したりすることで同じような効果が得られます。

このほか、食事をしっかり摂ることも欠かせません。食べる度に代謝が上がり、体が温まるので、忙しいからと言って食事を抜かないようにしましょう。空調を使いすぎないこと、こまめに衣服を調節することも、冷え症対策では忘れてはいけないポイントです」

最後にアドバイザーからひと言

「男性は女性に比べて、体の冷えに鈍感な人が多いようです。衣服や空調の調節をしないまま仕事に没頭していて、気づいたら体が冷えていた…といったケースにも注意してください」

Text by Takumi Arisugawa