BMW-320iグランツーリスモ画像01pc
- スーパーカーブランド【BMW】 -

心臓部が刷新されたBMW『320i グランツーリスモ』

BMW 『3シリーズ グランツーリスモ』が一部改良され、実質的な2017年モデルへとアップデートされた。今回の改良では、エクステリアのデザイン変更や安全装備の追加も行われたが、なんといっても目玉は「新エンジンの搭載」だ。先にセダン&ツーリングの『320i』で採用された、2.0L 4気筒の「ツインパワー」ガソリンターボエンジンである(写真は欧州仕様の『340i』)。

BMW『7シリーズ』のようにゆったり広々した『320iグランツーリスモ』の室内空間

グランツーリスモがBMWの中核モデルである3シリーズの仲間入りをしたのは2013年だ。3シリーズの伝統である軽快な走りとスタイリングはそのままに、全長を180mm、全幅は30mm、全高も60mm拡大。セダンよりひと回り大きいサイズとなり、ツーリングワゴンとSUVの中間的な位置づけのモデルとしてデビューした。

高められた全高に合わせて、着座位置も上昇。3シリーズより110mmも長くなったホイールベースとともに、広々した快適な室内空間を実現しているのが特徴だ。その広さは『5シリーズ』どころか『7シリーズ』に近く、「グランツーリスモ」の名の通り、ゆったりとロングドライブを愉しむのに適したクルマとなっている。

パワーに加えて省燃費性能も向上したBMW『320iグランツーリスモ』の新エンジン

新たに搭載されたエンジンは、2.0L 4気筒「ツインパワー」ガソリンターボ(N20B20B型)。先にセダン&ツーリングにも搭載されたこのエンジンは、BMWの新世代モジュラーユニットで、最高出力135kW(185ps)/5000rpm、最大トルク270Nm(27.5kgm)/1250-4500rpmを発生し、低回転から力強いトルクを生み出す。8速ATの組み合わせにより、あらゆる速度域で快適な加速を約束してくれる。

省燃費性能もさらに向上し、JC08モードで15.4km/Lと、エコカー減税対象モデルになっている。ちなみに、このエンジンで十分と判断したのか、従来あった『328i』『335i』がラインナップから消え、3シリーズ グランツーリスモは2.0Lエンジンを搭載する「320i」のみとなった。

この「320i」には、スポーティな内外装と専用サスペンションが与えられる『320iグランツーリスモ ラグジュアリー』と、クロームのエクステリアパーツに明るいベージュのダコタ・レザー・シートが組み合わされる『320iグランツーリスモ M スポーツ』の2モデルが用意されている。

安全機能も充実の『320iグランツーリスモ』、ラグジュアリーモデルの価格は633万円

エクステリアでは、新世代のコロナリングデザインを採用し、夜間走行時にスポーティかつ特徴的な4灯デザインの「アダプティブLEDヘッドライト」、そして「LEDフォグランプ」「LEDリヤ・コンビネーション・ランプ」を標準装備する。

インテリアでは、センターパネルがハイグロスブラックとなり、エアアウトレット周りにクロームのアクセントが追加された。また、ラゲッジルームの使い勝手を高める「ストレージパッケージ」、9スピーカーの「HiFiスピーカーシステム」が標準装備となったこともトピックのひとつだ。

Mスポーツモデルには、「アッシュグレイン インテリアウッドトリム(インレイ付)」や「BMW Mパフォーマンス ステンレススチールペダル/フットレスト」も装備。安全面では、2モデルとも歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」や「アダプティブクルーズコントロール」などを標準装備する。
価格は『320iグランツーリスモ ラグジュアリー』が633万円、『320i Mスポーツ』が639万円と、ほぼ同じ。予算ではなく、求める性格やスタイリングで選べるようになっているのが嬉しいところだ。

しかし、グランツーリスモというモデルの位置づけを考えると、引き締められた足回りを持つMスポーツよりも、ラグジュアリーのほうが合っているかもしれない。ラグジュアリーといっても、BMWのクルマである。走りは十分にスポーティで魅力的だ。ゆったりとしたダコタ・レザーのシートに身を任せて、グランドツーリングを愉しんでほしい。

Text by Muneyoshi Kitani