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ポルシェ最速エコカー『パナメーラ4Eハイブリッド』

2世代目へと進化を果たしたポルシェの4シーターサルーン『パナメーラ』に、プラグインハイブリッドの『パナメーラ4Eハイブリッド』が加わった。先代より大容量化されたリチウムイオンバッテリーによって、およそ50kmのEV走行が可能となり、ポルシェらしいパフォーマンスと低燃費を両立する。「ポルシェ最速のエコカー」と呼ぶべき1台だ。

ピュアスポーツ並の高性能を持つポルシェの4シーター高級サルーン『パナメーラ』

ポルシェ・パナメーラは、2009年にデビューしたポルシェ初の4ドア4シーターサルーンだ。『カイエン』のコンポーネントを用いたこのクルマは、「911のサルーン」という出で立ちで登場。スポーツモデルのポルシェオーナーが普段使い用に乗るのはもちろん、ピュアスポーツ並みのパフォーマンスを持つラグジュアリーサルーンとしても、新たな顧客層を開拓した。

現在、販売されているのは2016年6月に発表された2世代目だ。ひと目でパナメーラとわかるスタイリングは、ボディサイズが若干拡大されたにもかかわらず、初代よりもスマートに見える。「911のサルーン」という性格を追求した結果、より洗練されたのだろう。

日本市場では、324kW(440ps)の最高出力、550Nm(56.1kgm)の最大トルクを発生する3.0L V6ツインターボ搭載の『パナメーラ4S』と、404kW(4550ps)の最高出力、700Nm(71.4kgm)の大パワーを持つ4.0L V8ツインターボの『パナメーラ ターボ』の2モデルがラインナップされていた。ここに新たに加わったのが、『パナメーラ4Eハイブリッド』である。

エコカーでありながら最高速度278km/hを記録する『パナメーラ4Eハイブリッド』

パナメーラ4Eハイブリッドは、最高出力243kW(330ps)、最大トルク450Nm(45.9kgm)を発生する2.9L V6ツインターボに電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車。そのシステム合計出力は340kW(462ps)、最大トルクは700Nm(71.4kgm)にもなり、スポーツクロノパッケージ装着車では0-100km/h加速4.6秒、最高速度278km/hというパフォーマンスを発揮する。

これは、0-100km/h加速と最高速度がそれぞれ4.4秒、289km/hの『パナメーラ4S』に匹敵する数値だ。トランスミッションは8速デュアルクラッチ式の「PDK」、駆動方式は4WDだから、ドライバビリティやスタビリティも抜群である。

もちろん、電気モーターだけでのゼロ・エミッション走行も可能だ。デフォルトのモードが電気モーターのみで走る「Eパワー」モードとなっており、できる限りガソリンを使わずに走ろうとするあたりはまさにエコカー。電気モーターのみでおよそ50kmの走行ができるため、ちょっとした買い物や子どもの送り迎えといった日常用ならEVとして使えそうだ。

ちなみに、外観上の4Sとの違いは、ホイールから覗くブレーキキャリパーとリヤのエンブレムのカラーが「アシッドグリーン」になること、そしてフロントドアに「hybrid」のエンブレムが装着される点のみ。ことさらハイブリッドやエコカーであることを主張しないのが、ポルシェの流儀である。

価格は1407万円、コストパフォーマンスも極めて高い『パナメーラ4Eハイブリッド』

価格は、パナメーラ4Sが1591万円であるのに対し、パナメーラ4Eハイブリッドは1407万円。プラグインハイブリッドシステムを搭載しながら、4Sよりも安いのだ。前述の通り、両者のパフォーマンスはほとんど変わらないので、パナメーラ4Eハイブリッドのコストパフォーマンスは極めて高い。

パフォーマンス重視ならパナメーラ ターボの一択かもしれないが、「そこまでは必要ない」と考えるなら、パナメーラ4Eハイブリッドをおすすめしたい。電気で走るからといって、「ポルシェであること」の魅力が色褪せるわけではないのである。

Text by Muneyoshi Kitani