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富裕層仕様の高級SUV、ボルボ『XC90エクセレンス』

ひと昔前は、「プレミアム」に続く車関連のワードといえば「セダン」か「スポーツカー」が定番だった。しかし、今、プレミアムカテゴリーで最も熱いのは「SUV」といっても過言ではないだろう。名だたる高級車メーカーがこぞって高級SUV市場に参入しているのがその証だ。しかし、いまだ運転手付きで移動することを想定した高級SUVはほとんどない。『XC90 Excellence(エクセレンス)』は、そういった意味では希少な1台である。

運転手付きで移動する経営者や富裕層を想定した『XC90エクセレンス』のリアシート

『XC90 エクセレンス』のベース車両は『XC90』。ボルボの新たなプラットフォーム「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)」により誕生した初めての車種で、同時にライナップの最上級に位置する7人乗りSUVだ。当然、ベース車からして、インテリア、エクステリアともに上質感を纏っている。

『XC90 エクセレンス』は、その上質感をさらに極めた。運転手付きで移動するユーザーの利用も想定しており、リアの2席は、フロントシートと同様の機能を持った独立したシート。マッサージ機能などを備え、リアシートの乗員がより快適に過ごせるよう設計されている。

シートの革には、高級車ではお馴染みのファインナッパレザーを採用。柔らかく光沢のある表情が特徴だ。肌触りがいいだけでなく、空気の流れを作るベンチレーション機能やシートを温めるシートヒーター機能を搭載しているので、寒い冬も暑い夏も快適である。

ハンドメイドのクリスタル製グラスと保温・保冷機能付きのカップホルダーも装備

後部座席には、クーリングボックスと、2席それぞれで使える折りたたみテーブル、保温・保冷機能付のカップ・ボトルホルダーがあり、リムジンよろしく、移動中に優雅にドリンクで喉を潤すこともできる。

ちなみに、ドリンクを注ぐ器は、スウェーデンを代表するクリスタルブランド「オレフォス」によるハンドメイドのクリスタル製グラス。クリスタル製グラス・カップホルダーと共に付属している。

車内をリラックスできる空間にするためのこだわりは、防音製の高さにも見てとれる。『XC90 エクセレンス』では、専用の低騒音タイヤを履くなどして、車内の防音性能をより強化。その静粛な室内は、高級オーディオブランドの「Bowers&Wilkins(バウワース&ウィルキンス)」が奏でるサウンドをより際立たせる。

パワーユニットには電気だけで30km以上走行可能なPEHV仕様のT8ツインエンジンを搭載

パワートレインは、『XC90』の最上級グレードである『XC90 T8 Twin Engine AWD Inscription』と同じ。2.0L 4気筒スーパーチャージャー直噴ターボエンジンに電気モーターを組み合わせることで、欧州参考値で最大出力407ps、最大トルク640Nmの大出力を実現した。電気モーターのみで35.4kmの走行が可能な点もポイントだ。

もちろん、ボルボのお家芸である先進の安全技術も備えている。車が道路から逸脱すると、シートベルトを巻き上げて衝撃を吸収し、脊椎損傷などのダメージを防いでくれる「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故時保護システム)」を搭載。また、交差点の右折時に直進してくる対向車との距離や速度を検知して、衝突すると判断された場合、オートブレーキが作動する「インターセクション・サポート(右折時対向車検知機能)」を採用した。

価格は1299万円(税込み)。決して安くはないが、ボルボ初となる4人乗り高級SUVだけに、かける意気込みは並々ならぬものがある。ボルボブランドの頂きを極めた1台だ。

Text by Tsukasa Sasabayashi