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- スーパーカーブランド【メルセデス・ベンツ】 -

贅を尽くしたメルセデスのリムジン『S600プルマン』

現在40〜50歳のカーガイがまだ20代だった1997年。この年の東京モーターショーでお披露目された『メルセデス・ベンツ マイバッハ』は、別世界の1台として会場の注目を一身に集めた。その後、2002年に「メルセデス・ベンツ」から独立した「マイバッハ」ブランドとしてデビュー。考えられる最高の技術と厳選した素材が使用され、ロールスロイスやベントレーに勝るとも劣らない超高級車として名を馳せた。しかし、売り上げは伸びず、2012年に「マイバッハ」ブランドは廃止の憂き目に遭う。復活したのは2014年。ロサンゼルスオートショーで、「メルセデス・ベンツ」のサブブランド「メルセデス・マイバッハ」として発表された。現在は、Sクラスを構成するブランドのひとつとして、頂きの一角を担っている。この「メルセデス・マイバッハ」の最高級ラグジュアリーモデルが『メルセデス マイバッハS 600 プルマン』だ。

室内は全面本革張り、全長6.5mのショーファードリブン『マイバッハS600プルマン』

『S 600 プルマン』は、「メルセデス・ベンツ」による最新鋭のテクノロジー、そして、クラフトマンシップによって仕上げられた高級素材が融合した新世代の高級車だ。

全長はじつに6.5m。その存在感は、まさに威風堂々。ベース車両である『マイバッハS600』と比べても、全長は1000mm以上も大きい。ホイールベースは4.4m、全高は1.6mに達している。この巨躯が生み出すのが、ゆったりとした後部座席空間だ。

『S 600 プルマン』は、専用運転手の存在を前提にした、いわゆる「ショーファードリブン」といわれる車だ。そのため、後部座席には贅が尽くされている。シートは4座で向かい合わせに配置。オーナーと特別なゲストの席には前向きのエグゼクティブシートを標準装備し、その他の乗員には後ろ向きの可倒式シートを設けている。

後席と前席の間にはガラス製のパーティションを設け、パーソナルな空間をしっかりと確保。このパーティションは電動操作で上下に調整可能で、ボタン1つで透明と不透明の2つのモードを切り替えられる。また、リアウインドウは電動カーテンで目隠しをすることができ、高いレベルでプライバシーを確保してくれる。

ちなみに、『S 600 プルマン』は、シートはもちろんのこと、室内も全面本革張りが標準仕様だ。ルーフライナーだけでなく、ドアフレームやシートコンソールにまで高級本革を使用している。

ハイエンドオーディオを装備し、コンサートホールのような究極の音響空間を実現

車内の音響は、ドイツのハイエンドオーディオ専門メーカー「ブルメスター」と共同開発し。16個のハイパフォーマンススピーカーによる合計850Wの大出力を誇るオーディオシステムは、自然で表情豊かな究極の音響空間を実現してくれる。

さらに、オプションで、合計1520Wの圧倒的な出力を誇る24個のハイパフォーマンススピーカーと24チャンネルアンプからなる5.1チャンネルサラウンドシステム「ブルメスター ハイエンド3Dサラウンドサウンドシステム」を設定。「ピュア」「イージーリスニング」「ライブ」「サラウンド」「3Dサラウンド」の5つのモードから選択が可能で、自然で臨場感溢れる音質を提供してくれる。

マイバッハ『S600プルマン』の価格は8800万円、納車まで最短1年かかる完全受注生産

パワートレインには、最大出力530ps(390kW)、最大トルク830Nm(84.6kg・m)を発生する6.0L V型12気筒ツインターボエンジンを搭載。7速オートマチックトランスミッション「7G-TRONIC(セブン・ジートロニック)」を組み合わせた。
販売は完全受注生産で、受注から納車までは最短約1年を要するという。価格は8800万円。ベースモデルである『メルセデス・マイバッハ S600』が2626万円ということからも、そのスペシャリティ感が伝わるだろう。

ひと握りの富裕層のみが許される世界。ほとんどの人間にとっては現実感がない車かもしれないが、メルセデスが考える「究極のエクスクルーシブ性」を垣間見ることができる1台だ。

Text by Tsukasa Sasabayashi