色気あるクルマ
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大人の余裕を醸し出す英国車の魅力

「余裕ある大人は官能的なクルマを乗りこなす」シリーズ2回目は、モータージャーナリスト九島辰也氏に話を伺った。

九島氏のイチオシは、ジャガーFタイプクーペ。 ジャガー(jaguar)Fタイプクーペ 九島氏「まずはジャガーというブランドに大人の色気を感じます。ウールのジャケットを手に、ホテルのバーに入る英国紳士のような。それでいてこのFタイプはやんちゃなところがある。走りは過激で爆発的なエクゾーストノートを響き渡らせる。この二面性が大人の色気。二人乗りという割り切りもまたいいですね」 Fタイプクーペは、かつての名車「ジャガーEタイプ」の後継として開発されたピュアスポーツカー。オールアルミボディを持ち、俊敏性や燃費面での向上を図りながら、ロングノーズ&ショートデッキというスポーツカーの伝統的なスタイルを踏襲。その美しいスタイリングはもちろんのこと、コストパフォーマンスの高さという点でも評価の高い、旬な一台です。 次に名前が挙がったのは、レンジローバースポーツ。 レンジローバー スポーツ 九島氏「言わずもがなレンジローバーは英国を代表する高級車です。しかもSUVという多目的車であるのはご存知のとおり。スキーにキャンプに狩猟にだって行けます。レンジローバースポーツはそれにスポーティな走りを加えた一台。つまり、SUVとスポーツカーのいいとこ取り。それを手にし、使いこなせるのが大人ですよね」 クラシックカーレースにも度々出場するなど、旧車への造詣も深い九島氏。現在は2002年型ジャガーXJや1968年型トライアンフスピットファイア、英国旧車2台を所有しています。仕事もイギリス車関係が多く、アストンマーティンやベントレーの顧客向けトークショーなどでも活躍中です。九島氏が英国車党になった背景は? 九島氏「毎年夏休みを過ごすロンドンは、クラシックとモダンがしっかり融合していて、いくつもの顔がありとても深い街です。サビルローやダンヒルホームなど、見るべきところも多く勉強になります。そんな風に興味を持って度々足を運ぶうちに、英国車が好きになっていったんです」 九島達也,車,クルマ 九島辰也氏 九島氏「英国車って、デザインから技術のひとつひとつにまで歴史と重みがあるし、すべてにおいて理由があるところがいいんですよね。たとえばジャガーの場合、日本ではサルーンを多く見ますが、ロンドンではスポーツタイプをよく見ます。そもそもジャガーはスポーツカーメーカーなんですよね。それとそのデザイン。ジャガーの創業者ウィリアム•ライオンズが”サー”の称号を持っていますが、どのジャンルで”サー”を王室から授かったのかといえば、工業デザイナーとしてなんです。つまり、美しいデザインのクルマをつくっていたからです。ロンドンの街中には旧いジャガーも現行型も走っています。じつに街に馴染んでいてかっこよく、目を惹きます」 私にはすべてが別世界のお話ですが(笑)、英国車の素晴らしさはよく理解できました。九島氏の話に耳を傾けていると、英国紳士に対するリスペクトも強く感じられます。 九島氏「ジャックバークレースクエアに世界最古のベントレーディーラーがあります。そこのマネージャーやプライベートダイナーの支配人など、素敵なジェントルマンにこれまでたくさん会ってきました。みんな上品で、話し方がやさしく、相手の目をしっかり見て話します。大人の余裕なんでしょうね」 イギリスという国が持つ歴史や文化、英国紳士と呼ばれる人達の落ち着いた立ち居振る舞いといったものまで含めて、英国車の魅力に繋がっているといえるのでしょう。

 Text by スーザン史子

 ⇒余裕ある大人は官能的なクルマを乗りこなす Vol.3