キム・カーダシアン画像01pc
- 男を魅了するセクシーな女たち -

『フォーブス』誌の表紙を飾ったキム・カーダシアン

リアリティ番組のスターであり、裸に近いセルフィーをインスタグラムに頻繁にアップし、そのフォロー数はビヨンセを上回る4400万以上。キム・カーダシアンは、もはや「お騒がせセレブ」であること自体が仕事といえる存在だ。そのキムが最近、世界有数の経済誌『フォーブス』の表紙を飾る快挙を成し遂げた。彼女は2014年に「キム・カーダシアン:ハリウッド」という携帯ゲームを発表していて、このゲームが2015年に7億1800ドルを売り上げたのだという。そこで『フォーブス』は「新しいモバイルの権力者」として表紙モデルに起用し、彼女を称えているのだ。なぜキム・カーダシアンはこれほど注目を集めるのだろうか。

タイガー・ウッズよりも多い年収、キム・カーダシアンの存在自体が価値を生み出す

キム・カーダシアンは、誰もがその名を知っているリアル・セレブリティであり、ゴシップ誌を賑わすスキャンダル女王だが、なにか一芸に秀でているわけでも、特別なことを成し遂げたわけではない。ただ、「有名であること」が価値を生み出し、価値を生むからこそ有名になったのだ。

そんなキムが経済誌『フォーブス』の表紙を飾った。彼女は自分自身をアイコンとした多くのビジネスを展開しており、その推定年収は5250万ドル(約65億円)。2015年の「世界で最も稼ぐセレブ」ランキングでは、タイガー・ウッズ(37位)や、ポール・マッカートニー(35位)よりも上位の33位にランクされたほどだ。

彼女の名前を冠したソーシャルゲーム「キム・カーダシアン:ハリウッド」は、サービス開始からわずか5日間で160万ドル(約2億円)を稼ぎ出し、2015年だけで7億1800万ドルを売り上げた。このゲームは、プレイヤーがキム・カーダシアンとなってショッピングやパーティなどのセレブ生活をロールプレイングし、名声を得ていくというもの。特徴的なのは、キムのリアルな交友関係や現実に巻き起こしているスキャンダルが次々とゲームに取り込まれていくことだ。ファンは、現実とリンクしたゲームの世界を、まるでゴシップ雑誌を読んでいるかのようにプレイできるのである。

ここでも、価値を生み出しているのはそのゲームデザインではなく、キム・カーダシアン自身なのだ。
(C) Pacific Coast News/amanaimages

驚くような出来事が次々に起こり、そのたびに注目度もアップするカーダシアン一家

キムの父親は、かつてアメリカで大きな話題となった「O.J.シンプソン裁判」を担当し、無罪を勝ち取った弁護士のロバート・カーダシアン。母親クリスとの間に3女1男をもうけ、キムは次女にあたる。1989年に両親は離婚し、母親はオリンピック十種競技の金メダリスト、ブルース・ジェンナーと再婚。キムにとっては異父姉妹となる、ケンダルとカイリーという2人の妹が生まれた。

キム自身は若い頃からセレブたちと交流があり、パリス・ヒルトンなどとの夜遊びがパパラッチされていたが、彼女が真の意味で有名になったのは、当時の恋人で、R&B歌手のレイ・ジェイとのセックス映像が流出したことだった。キムはこの大スキャンダルを逆手に取るように、メディアに進出。2007年からキムを含めたカーダシアン一家を追ったリアリティ番組「Keeping Up with Kardashians(邦題:カーダシアン家のお騒がせセレブライフ)」がスタートすると、全米で大ブレイクを果たす。

絵に描いたようなセクシーなプロポーションによって男性からセックスシンボル的な人気を集める一方、痛快な発言や行動で女性の支持も獲得。丸々としたヒップラインに整形疑惑が囁かれれば、レントゲン写真を披露するなど次々と話題を提供する。セクシーな自撮り写真が次々にアップされる彼女のインスタグラムは、フォロワー数が世界一。そのセルフィーショットだけを集めた写真集も出版して物議を醸したと思えば、年10万ドルの報酬で写真の画像加工専門のスタッフを雇っていると暴露されるなど、とにかく話題に事欠かない。
(C) FAMEFLYNET PICTURES/amanaimages
私生活も波瀾万丈だ。2011年8月にNBA選手のクリス・ハンフリーズと結婚するも、わずか72日で破局。2000年にキムが最初の結婚をしていたことをクリスが知らなかったことも物議を醸す。しかし、その直後から人気ラッパー歌手のカニエ・ウェストと噂になり、2013年に結婚。子ども2人にも恵まれた(上の写真の左がカニエ)。

カニエ・ウェストも暴言や失言を繰り返すスキャンダラスな人物であり、ふたりはお騒がせ夫婦として全米を席巻。妹のケンダルとカイリーはファッションモデルとして成功し、父親ブルースは突如として性転換するなど、驚くようなことが起こるたびに、さらにカーダシアン家の注目度が上がるのだ。キム自身も、ファッションブランドや香水のプロデュース、オリジナルの絵文字や月額課金制のファンサイトを展開するなど、その話題性と知名度をビジネスに結びつけていく。     

どこまでがハプニングで、どこまでがマーケティングなのか。その境目は非常に曖昧だが、キム・カーダシアンがキム・カーダシアンである限り、彼女はスポットライトを浴び続け、セレブとしてより大きな存在へと成り上がっていくのである。

Text by Kiyoshiro Somari

Photo by (C) Sipa USA/amanaimages(main)