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- スーパーカーブランド【ルノー】 -

パリ発のおしゃれコンパクト、ルノー「トゥインゴ」

ルノーでもっともコンパクトな3代目「トゥインゴ」が日本に上陸した。フルモデルチェンジを受けた新型トゥインゴは、過去の2世代と違い、リヤにエンジンを搭載する4ドア。おしゃれでポップなスタイリングはそのままに、ルノー「5(サンク)」を彷彿とさせるなだらかなハッチバックスタイル、ボディカラーに合わせてデザインが少しずつ変えられているサイドストライプなど、よりデザインへの強いこだわりが表れている。Aセグメントであっても「ただのコンパクトカーでは終わらせない」というフランス車の矜持を感じさせる1台だ。

フランスで発表されてから約2年、ついに日本上陸を果たした新型「トゥインゴ」

「ルノー」と聞くと、遊び心満載の商用ワゴン「カングー」や、サーキット走行までこなすホットハッチ「R.S.(ルノースポール)」シリーズを思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、本国フランスではトップシェアを誇り、子会社の日産自動車などを含めると欧州最大の自動車メーカーだ。

ルノーは、かつての「4(キャトル)」や「5」がそうだったように、ごく普通のコンパクトカーにこそ真髄がある。トゥインゴは、1990年代初め、4と入れ代わる形で登場したコンパクトカーだ。初代モデルは、丸型ヘッドライトのキュートなスタイリングと、小さなボディと対照的な広い室内、そしてフランス車らしい優しくも芯のある乗り心地で大ヒット。じつに14年もの長きに渡って生産された。

2代目は、初代モデルの面影を残すデザインで2007年に登場。ターボエンジンを搭載した「GT」や「R.S.(ルノースポール)」もラインナップされ、ルノーのベーシックモデルとしてはもちろん、ルノースポールの入門機としても存在感を発揮した。

そして2016年7月、3代目となる新型トゥインゴがついに日本デビューを果たした。2014年の本国での発表から約2年、待ちに待っての日本上陸である。写真は、上が初代、下が3代目だ。

外観からは想像つかない広い室内のトゥインゴ

新型トゥインゴは、メルセデス・ベンツの「スマート」と共同開発されたモデルで、リヤにエンジンを搭載する4ドアボディを採用。ルノーによれば、スマートとのプロジェクト開始前から、リヤエンジンのアイデアがあったという。

駆動方式を変えたことで、前輪の切れ角を大きくすることが可能となり、最小回転半径4.3mという軽自動車なみの小回り性能を実現。パワートレインには、0.9Lターボに「EDC」と呼ばれるデュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた。

コンパクトな外観からは想像がつかないほど広い室内は、トゥインゴの伝統。ボディカラーとコーディネートされ、3色が用意されたインテリアは、ラグジュアリーではないかもしれないが、明るく楽しい雰囲気が演出されている。
ボディカラーは、明るいブルーの「ブルードラジェ」、落ち着いたブラウンの「カプチーノ」など、全6色から選ぶことができる

日本でレギュラーモデルとして販売されるのは、上級仕様の「インテンス」というグレードのみで、初代モデル譲りのキャンバストップ仕様が選べる。価格は、上級仕様ながらお買い得の189万円、キャンバストップも199万円とリーズナブルだ。

ドイツの高級セダンはビジネススーツ、トゥインゴは休日に愉しむラフなおしゃれ

ルノー・ジャポンでは、新型トゥインゴ導入にあたり、「パックスポール」「5S(サンクエス)」という2つの限定車を50台ずつ用意した。パックスポールは、16インチホイールやエアロパーツが備わったスポーティなモデル。5Sは、1.0Lエンジンに5速MTを組み合わせたベーシックな仕様だ。

しかし、どちらのモデルも注目度が高く、即完売となってしまった。特にMTの5Sの場合、予約受注初日に完売したという。トゥインゴには、今後もこうした少数限定モデルが登場するようなので、MTで乗りたい人はチェックしたほうがいいだろう。
新型トゥインゴは、フランス車好きはもちろん、メルセデス・ベンツやアウディといったプレミアムブランドに乗る人にもおすすめしたい。このクルマに一度乗ってみれば、運転の愉しさやルノーらしい乗り心地のよさ、コンパクトカーならではの取り回しのよさを実感するはずである。

高級セダンがビジネススーツだとすれば、トゥインゴはラフなおしゃれ。ネクタイを外して休日を愉しむにはうってつけの1台だ。

Text by Muneyoshi Kitani