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大人の男の悦楽!「輸入オープンカー」厳選3モデル

カーエアコンを全開にしなければならなかった夏が終わり、窓を開けてクルマを走らせると爽やかな風を感じられる季節となった。そんな季節に愉しみたいのが、一度体験すれば病みつきになる「オープンエアクルーズ」。オープンカーは、開放感や優雅な気分を味わえる大人の男のためのクルマだ。とくに、2016年は、メルセデス・ベンツ「Sクラス カブリオレ」が44年ぶりに復活するなど、高級車市場でオープンカーがトレンドとなっている。この秋におすすめしたい、価格1000万円台の輸入オープンカー3モデルを厳選した。

オープンカーは、オーナーのライフタイルやステータスを表すブランディングツール

超高級車のロールス・ロイス「ドーン」やメルセデス・ベンツ「Sクラス」、さらに、SUVのレンジローバー「イヴォーク」、コンパクトハッチバックの「MINI」と、欧州の自動車メーカーは近年、次々とオープンカーを市場に送り出している。

国産車も2015年にマツダ「ロードスター」の新モデルが発売されたが、欧州におけるオープンカーの人気は、日本とは別物。フェラーリ「488」やランボルギーニ「アヴェンタドール」、ポルシェ「911ターボ」などのスーパースポーツ、そして、フォルクスワーゲン「ゴルフ」のような実用車にいたるまで、多くのモデルにオープンカーがラインナップされているのだ。
その背景には、湿度が低く天気の変化が少ない欧州の気候という要因もあるが、やはり一番大きいのはクルマ文化の違いだ。欧州におけるクルマは、実用一辺倒ではなく、かといって、極端に趣味の世界のものでもない。生活に溶け込みつつ、さりげなくオーナーのライフスタイルやステータスを表すブランディングツールとなっているのである。

クルマにはシーンに合わせたスタイルが求められ、オープンカーもスポーツカーだけではなく、フォーマルなセダンなど、さまざまなモデルにラインナップされている。たとえば、2シーター・ライトウェイトスポーツのオープンカーの場合、富裕層の奥様用セカンドカーとして高い需要があるという。欧州とは異なるスポーツカー文化を持つアメリカでも、西海岸をオープンカーで“流す”のは富裕層のステータスとなっている。

おすすめはシボレー・コルベット、ジャガー・Fタイプ、マセラティ・グランカブリオ

今回紹介する3モデルは、大人の男性に人気の高い、“男っぽい”タイプの高級輸入オープンカーである。

シボレー「コルベット コンバーチブル」は、1953年の初代モデル以来、アメリカンスポーツを代表してきたコルベットのオープンカーだ。上位モデルの「Z06(ズィーオーシックス)」の心臓部に鎮座するのは、659psを発生するスーパーチャージャー付きの6.2L・V8 OHVエンジン。尻上がりのフォルム、リヤの中央に配置された極太4本出しマフラーは、往年のアメリカンマッスルカーを彷彿とさせる。価格は標準モデルの「Z51」が1252万円、Z06は1502万円。このクルマで南カリフォルニアの海岸線、PCH(パシフィック・コースト・ハイウェイ)などを飛ばせば絶対にサマになるはずである。
ジャガー「Fタイプ コンバーチブル」は、紳士の国イギリスで生まれたラグジュアリーブランドのピュアスポーツ。1052万円とベース価格も手頃なら、パワーも手頃なのがFタイプ コンバーチブルの魅力(それでも340psだが)。ハイパワーを持て余さず、「操る歓び」を感じられるだけに、自分のスタイルで着こなす“普段着”のオープンカーとして、日常的にオープンエアを愉しめるだろう。
しかし、余裕のある大人の男にもっとも似合うオープンカーは、V8サウンドを響かせるイタリアン4シーター、マセラティ「グランカブリオ」かもしれない(メイン写真と下の写真)。このクルマの特徴をひと言でいえば、すべてが「華美」ということ。エレガントでありながらアグレッシブなデザイン、エロティックな内装、そして官能的と評されるマセラティサウンド。グランカブリオはベースモデルでも1943万円と高価な1台だが、助手席に女性を乗せてデートに使うなら、マセラティ初の4シーターコンバーチブルであるこのクルマこそ最適だ。

大人の男の間で「乗ってみたい」クルマとして人気が再燃している輸入オープンカー

欧州のクルマ文化のなかでオープンカーが根強い人気を誇る一方、日本ではバブル崩壊後はオープンカー人気が下火となっていた。かつては、日産「フェアレディZ」、トヨタ「セリカ」などの国産車にもオープンモデルがラインナップされていたが、2000年代以降、国産オープンカーはごく一部のみとなっている。

しかし、若いころにスポーツカーのオープンに憧れた世代は、いまや経済的に余裕のある大人の男となり、再び「乗ってみたい」クルマとしてオープンカー人気が再燃しつつあるのだ。実際、マツダ・ロードスターのオーナーにはミドル世代以上の男性が多いという。

オープンカーといっても、普段使いの基本形は屋根を閉めた状態のクーペ。その状態で目的地まで飛ばし、海岸線などに差しかかったらスピードを緩め、オープンエアクルーズに移行する。その瞬間、きっとこれまで味わったことのない悦楽を得られるはずである。

Text by Muneyoshi Kitani