肌トラブルを招く「インナードライ肌」の治し方
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肌トラブルを招く「インナードライ肌」の治し方

「カサつきを感じるのに顔はテカる…」「自分の肌が乾燥肌なのかオイリー肌なのか分からない!」という人は、「インナードライ肌」なのかもしれない。現代人に増えているという「インナードライ」肌は、皮脂は出るのに肌は乾燥しているという不安定な状態。放っておくと、肌トラブルがどんどん増加してしまうことも…。そんな「インナードライ肌」の原因や治し方について、表参道皮膚科院長の梅田さやか先生に教えてもらおう。

■今回のアドバイザー
表参道皮膚科 院長
梅田さやか 

2006年日本大学医学部卒業。日本大学医学部付属板橋病院、長野県市立岡谷病院にて初期研修医。2008年4月日本大学医学部付属板橋病院皮膚科学教室入局。2014年7月、医療法人社団・眞佑会・肌クリニック・表参道皮膚科院長に就任。自身が肌トラブルに悩まされた経験から、皮膚科医の道を志す。自身の経験をふまえて、子供から大人まで患者さん一人ひとりに寄り添いつつ、大学病院での学びを活かし最善の治療を提案している。

すぐにテカる顔の原因は「乾燥」の可能性アリ

梅田先生「インナードライとは、お肌の表面は皮脂でテカっているのに、肌の奥は水分量が少なく、実は乾燥している肌のことを言います。肌は表面に皮脂という油膜をはることで肌の水分蒸発を防いでいますが、肌が乾燥して水分量が少なくなると、これ以上肌を乾燥させまいとして皮脂がたくさんでて、肌の水分蒸発を防ぎます。これがインナードライの状態です。

顔のべたつきを感じるくらいだからまだ20代の頃の肌と変わりはない…と考えていては危険です。男性はホルモンの関係で皮脂量は若い頃から変化がほとんどないのに対し、水分量は年齢とともに減少してきます。特に男性はスキンケア・紫外線対策が習慣化していないことや、毎日髭剃りで肌にダメージを与えている分、インナードライになっている人が女性より多いと言われています」

テカリをなくすための間違ったケアが悪循環を招く

梅田先生「インナードライの肌は、皮膚のターンオーバーが遅れて、ニキビやくすみなどのトラブルを起こしやすくします。また肌の乾燥が進むとシワの原因にもなります。肌のテカりを感じるからといって、顔を何度もゴシゴシと洗ってしまったり、ピーリング用品を使ってみたり、あぶらとり紙で何度も拭いたりしてしまうと、さらに乾燥が進み、肌も乾燥から身を守るために一層皮脂を過剰に分泌する…という悪循環に陥ります。

また、乾燥している肌はデリケートなため、洗顔やあぶらとり紙の使用による摩擦が幾度と繰り返されると、肌が傷ついてしまうこともあるのです」

インナードライ肌ケアに必要なのは、適度な皮脂と紫外線対策

梅田先生「以下の項目に当てはまる方は、インナードライ肌の可能性が大です。

・日中は肌のべとつきが気になるのに、洗顔後はツッパリ感がある
・肌のキメの粗さ、ごわつきが気になる 
・肌のくすみが気になる
・夏の紫外線対策は特にしていなかった
・化粧水や乳液などのスキンケアはしたことがない

インナードライのケアの基本は、必要な皮脂まで奪わない洗顔と洗顔後の保湿。洗顔は、洗顔料は洗浄力の強すぎないものを選んだ上で、人肌程度のぬるま湯で優しく行いましょう。寒いからといって温かいかいお湯で顔を洗うと必要な皮脂までとってしまい、乾燥が進んでしまいます。洗顔後はすぐに化粧水で肌に水分を補い、乳液やクリームなどの油膜でふたをして水分蒸発を防ぎましょう。

また、男性は女性より紫外線対策への意識が低い傾向にありますが、紫外線は肌の乾燥を助長します。秋から冬にかけては紫外線が少なくなる時期ではありますが、レジャーの時だけでもしっかり日焼け止めをして紫外線予防を行うことが大切です」

最後にアドバイザーからひと言

「同じ顔がテカってしまうという悩みでも、オイリー肌とインナードライでは、ケアの方法も変わってきます。ご自身の肌タイプをしっかり把握して、適切なケアを行って下さい」

Text by Takumi Arisugawa