600万円を切る激安のメルセデスAMG「A45」限定車
- 大人のための最新自動車事情 -

600万円を切る激安のメルセデスAMG「A45」限定車

「メルセデスAMG」は、メルセデス・ベンツのハイパフォーカンスカーブランドだ。それだけに、AMGモデルの値段は高く、ベース価格が300万円を切る「Aクラス」でも、「A4 AMG 4MATIC(4マチック)」では720万円にハネ上がる。そこで投入されたのが、メルセデスAMG A45 4マチックの限定モデル「Racing Edition(レーシングエディション)」だ。A45 の魅力はそのままに、AMGモデルとして初めて600万円を切る激安価格を実現した。

クラス最強の性能を持つホットハッチ「A45」

メルセデス・ベンツ「Aクラス」は、ワイド&ローのプロポーション、スポーティなシャシーとエンジンを持つスポーツコンパクトモデル。車体価格298万円からという手頃な価格設定もあって、メルセデス・ベンツの新たな顧客を開拓している。

「A45 4マチック 」は、このAクラスをベースにメルセデスAMGがチューニングを施したホットハッチだ。

搭載される4気筒2.0Lターボエンジンは、クラス最強の最高出力381ps/6000rpm、最大トルク48.4kgm/2250~5000rpmを発生。デュアルクラッチ式の7速AT(7G-DCT)と、4マチック(メルセデスの4輪駆動システム)が1560kgの車体を蹴り上げ、わずか4.2秒で100km/hに達する。サスペンションやブレーキにもAMG専用の強化パーツが組み込まれており、並みのスポーツカーを蹴散らすほどのポテンシャルを秘めている。

装備のスリム化によって、ベース車両から137万円安を実現したレーシングエディション

限定モデルの「レーシングエディション」は、A45 4マチックの走行性能をそのまま引き継ぎながら、従来よりも価格が137万円下げられている。これほどリーズナブルな価格を実現できた理由は、走りに直接影響しない機能と装備を省いたためだ。

まず、これまでレザーだったシート素材を合皮とファブリックの「レザーDINAMICA」に変更し、電動だったドライビングポジションの調整機能もマニュアル化。ほかにも「COMAND(コマンド)システム」と呼ばれるナビゲーション、テレビチューナーやキーレスゴー、リアアームレストなどを排した。
これらの機能や装備は、豪華さや機能性を求める人には必要かもしれないが、走りの面では「なくても困らない」もの。装備をシンプルに見直したことで、スポーツカーとしての方向性が際立ったともいえる。

ボディカラーも、「カルサイトホワイト」「コスモスブラック」の2色のみ。どちらも50台ずつ、計100台の限定車となる(メイン写真と下は通常モデル)。

新しいカーライフの扉を開ける「身近なAMG」

A45 4マチックは2016年2月、国内レースのトップドライバー、谷口信輝氏のドライブにより「筑波サーキット・コース2000」で1分4秒726を記録した。

この1分4秒台は、ホンダ「NSX Type-R」の先代モデルが記録した国産スポーツカーの最速級のタイムでもある。A45 4マチックがスポーツカーではない5ドアハッチバックということを考えると、そのパフォーマンスがどれほど優れているかがわかるだろう。

サーキット走行まで考えて強化された基本性能はそのままに、装備のスリム化によってAMGモデルとして初めて価格600万円を切るクルマとなったA45 4マチック レーシングエディション。まさに「身近なAMG」として、新しいカーライフの扉を開けてくれそうだ。

Text by Tetsuya Abe