超高級車はこうなる? 100年先のロールス・ロイス
- スーパーカーブランド【ロールスロイス】 -

超高級車はこうなる? 100年先のロールス・ロイス

「ロールス・ロイス」の名は、創始者である2人の名前にちなむ。ひとりは技術者である「チャールズ・スチュアート・ロールズ」。もうひとりは、出資者である「フレデリック・ヘンリー・ロイス」。よって、英語圏では「ロールズ・ロイス(róʊlzrˈɔɪs)」と発音される。発足は1906年。2016年は、ロールス・ロイスが誕生して100年となる。そのメモリアルイヤーに、次の100年を見越して発表されたコンセプトカーが『ロールス・ロイス ヴィジョン・ネクスト100』である。

100年先の「ラグジュアリーモビリティ」とは

『ロールス・ロイス ヴィジョン・ネクスト100』の社内開発コードは「EX103」。デザインディレクター、ジャイルズ・テイラー氏の率いるチームによって開発された。そこには、未来のラグジュアリーモビリティを象徴する、「パーソナルビジョン」「エフォートレスジャーニー」「グランドサンクチュアリ」「グランドアライバル」という4つの基本原則が込められた。
この基本原則が、『ロールス・ロイス ヴィジョン・ネクスト100』のエクステリアやインテリア、また技術にどのように活かされているかについて、簡単に説明しよう。

「パーソナルビジョン」はオーナーのこだわりに徹底的に合わせたオーダーメイドの1台を意味する。

「エフォートレスジャーニー」は、アシスタントであり自動運転の運転手でもある人工知能エレノアの搭載だ。ちなみに「エレノア」とは、言うまでもなく、ロールス・ロイスのマスコットである「スピリット・オブ・エクスタシー」のモデルとなったエレノア・ソーントンである。
「グランドサンクチュアリ」は、ココ・シャネルの「シンプルさこそが、真のエレガンスの基本」を具現化した室内だ。美しいソファが印象的で、コックピットにステアリングはなく、その代わりにモニターに必要な情報が映し出される。未来的ながら完璧な優雅さと気品を備え、まるでラウンジのような空間に仕上がっている。

100年後も「ロールス・ロイス」であり続ける

「グランドアライバル」は、未来的でありながら、ロールス・ロイスが持つ荘厳な外観、その到着点を意味する。

たとえば、100年後の未来でも、フロントマスクにはロールス・ロイスのデザインアイコンであるパルテノン神殿を模したパルテノングリルが存在する。もちろん、スピリット・オブ・エクスタシーも健在だ。ロングボンネットや威風堂々としたボディサイズは、時を経てなお、ひと目でロールス・ロイスであることを主張している。
100年の時を紡いできた世界最高のラグジュアリーブランド「ロールス・ロイス」。その乗り心地から「魔法のじゅうたん」と例えられるが、彼らはこの先もさらなる魔法をかけ続け、自動車を取り巻く環境がどのように変わろうとも、その矜持を守り続けることだろう。

Text by Tsukasa Sasabayashi