誕生40周年! 原田治の“オサムグッズ”展覧会
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誕生40周年! 原田治の“オサムグッズ”展覧会

原田治氏がイラストレーションを手がけ、1980年代に爆発的な人気を集めた「オサムグッズ」。その発売から40周年を迎えたことを記念し、竹久夢二作品のコレクションで知られる東京・文京区の弥生美術館で「オサムグッズの原田治展」が開催されている。

デザインコンセプトは「古き良き時代のアメリカ」

金髪のリーゼントスタイルの男の子やポニーテールの女の子、そして童話『マザー・グース』に登場するハンプティダンプティーなど、アメリカナイズされたイラストが描かれた文具や雑貨、さらには1984年から始まったミスタードーナツとのコラボレーション「ミスドグッズ」でも知られるオサムグッズ。1976年に初めて発売され、大人気となった。
(C)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
(C)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
オサムグッズのデザインコンセプトは「古き良き時代のアメリカ」だ。原田氏は学生時代に有楽町にあった輸入商品を扱うショップ「アメリカンファーマシー」に通い詰め、大学卒業後に渡米。1954年にニューヨークで結成されたグラッフィック・デザイン集団「プッシュピン・スタジオ」や、70年代に花開いたデザインやモダンアート、映画のタイトルバック、さらには『イヴの総て』『旅愁』『裏窓』『ローマの休日』といった名作映画の衣装デザインを手がけたイーディス・ヘッドなどに影響を受けたという。

展示作品は約1000点!

誕生から40周年を記念した、原田氏にとって初の本格的な展覧会である「オサムグッズの原田治展」には、なんと約1000点もの作品が出品されている。貴重な原画やグッズはもちろんのこと、原田氏が手がけた絵本や雑誌、レコードジャケットなどまで勢揃いしている。また2015年に惜しくも閉店してしまった吉祥寺の老舗絵本店「トムズボックス」を主宰(現在もワークショップなどは続けられている)し、絵本編集者として活躍する「日本一のオサムグッズ・コレクター」である土井章史さんの秘蔵コレクションも数多く展示。開催期間中には土井さんのギャラリートークも開催される予定だ。
(C)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
これまでに約10000種も作られたというオサムグッズは、洗練されたアメリカンポップアートのような単純化した線で構成されるキュートなイラストに目が行きがちだが、約20年前まではキャラクターを描くだけではなく、原田氏自らロゴタイプや全体のデザインまで手がけていたことにも注目したい。

公式グッズはポスターにピンバッヂ、クリアファイル、ポストカードのセット、ROOTOTE製の「ジャック」と「ジル」の復刻スクールバッグ(全4種)、OUTDOOR製のリュックサックなどがラインナップ、こちらも見逃せない品揃えとなっている。
(C)Osamu Harada/Osamu Goods(R)
9月には原田氏が来館し、サイン会も行われる予定だ。ちなみに今回の展覧会ポスター、イラストはもちろんのこと、ロゴやデザインも原田氏が担当している。配色に全体のバランス、そしてチョイスされる絶妙な書体…このセンス、やはり脱帽だ!

Text by Tamotsu Narita

(C)Osamu Harada/Osamu Goods(R)