美食の街・神楽坂でリーズナブルに「肉まみれの至福」を
- 舌の肥えた肉好きへ 間違いのない名店 -

美食の街・神楽坂でリーズナブルに「肉まみれの至福」を

肉好きなら誰もが憧れる、一頭買いならではの高品質な黒毛和牛を気兼ねなく楽しめると評判の焼肉料亭「翔山亭」。その本店がある神楽坂に、新たな注目店が誕生した。丼専門の「和牛贅沢重専門店 神楽坂 翔山亭」である。「贅沢」と「和牛」を両立させた、至極の旨味が詰まった自慢の丼物は、最近何かと話題になるローストビーフ丼の概念を打ち破る逸品だ。

冷凍保存なし。徹底管理されたA4ランク以上の黒毛和牛のみを使用

暖簾をくぐると、まるで料亭のような上品な空気が流れている「和牛贅沢重専門店 神楽坂 翔山亭」。和にこだわった落ち着きのある空間は、京都の安原三郎設計事務所が手掛けたもの。わずか10席ほどのミニマムなカウンターは、料理人が目の前で肉の仕上げを施す様子を眺めながら食事ができる“特等席”となっている。
翔山亭で提供される和牛は、すべてA4ランク以上の黒毛和牛のみ。肉本来の味わいを楽しんでもらおうと冷蔵保存なし、つまり、冷凍しない生の状態で管理されている。この贅沢な和牛のいいとこ取りをしたのが、この店自慢の「黒毛和牛贅沢重」なのだ。

白米のステージに敷きつめられた和牛の競演

メニューは「黒毛和牛贅沢重」の「梅」(1080円)、「竹」(1600円)、「松」(2140円)の3種のみ。メインの贅沢重にお新香と黄身ダレがセットにつく。和牛を愛する肉食オヤジなら、突出しも付く「竹」か「松」を攻めてほしい。突出しは懐石料理でいうところの「お凌ぎ」。メインの前にお腹の調子を整えるために出される一皿で、ここでは、贅沢重の前に「和牛の炙り握り」一貫が提供される(220円/単品でも注文可)。大勝負の前の準備運動といったところだが、この一口で肉の期待値はぐんと上がるはずだ。
運ばれてきたお重の蓋を開けてみると、まずはごはんが見えないほど幾重にも美しく重ねられたローストビーフに目を奪われるだろう。旨味が凝縮された一枚一枚はしっとりときめもこまやか。スネ肉などを使い甘辛く煮込んだ「牛のしぐれ煮」はしっかりとごはんと絡み食欲をそそる。

焼肉料亭らしく、「肉は炭火で調理するのが一番おいしい」と、どちらも提供前に軽く炙り、炭火の香りをまとわせる。そのローストビーフと牛しぐれ煮がのった「梅」、そこにサーロインが加わった「竹」。「松」はさらに特選ロースをプラスした禁断の一杯だ。

ひとつのお重で多彩な味を演出する料理人のアイデア

逸る気持ちを抑え、まずは肉だけでその味を堪能してほしい。ローストビーフの濃厚な赤身肉、霜降りのサーロインはとろけるほどの歯触りで上質な脂の甘みが味わえる。お次は「とにかく肉に合う米を」と選ばれた白米をローストビーフでひと巻。あらかじめ用意されている黄身ダレは、無化調の特製ダレ。卵黄を溶いて、そのまま豪快に回しかけて頬張ろう。
〆はひつまぶし風にいただくのが翔山亭流。お椀にしぐれ煮とご飯をよそい、ワサビ、ゴマ、刻みのりと柚子の皮を添え、特製の無化調和風だしをたっぷりと注ぐ。サラサラとかきこめば、あたたかくやさしい出汁と肉汁もろとも胃袋に。まさに「焼肉」と「和」の融合により、様々な部位を一番旨い調理で余すところなくいただける贅沢な一杯だ。

実は密かなデートスポットとしてカップルで訪れる人も多いこちらの店。女性のおひとりさまも少なくない。自分へのご褒美ランチとしてはもちろん、美食家の彼女を誘っても喜ばれるに違いない。

Text by Hiromi Onda(Listen)