大人のデートにも使える“伝統的”なモダンメキシカン
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大人のデートにも使える“伝統的”なモダンメキシカン

遊び慣れた40男にとって、勝負デートの選択肢として、フレンチやイタリアン、焼肉や寿司は定番中の定番だろう。しかし、ときにはガラリと趣向を変えた変化球を投げて、彼女の反応を見てみるぐらいの遊びゴコロを発揮したいもの。そんな夜に、おあつらえ向きなのがメキシコ料理。メキシコ料理というと、タコスやブリトーに代表される“カジュアルな料理”というイメージを思い浮かべがちだが、実は非常に奥深く、一度ハマるとやみつきになる人も多い。今回紹介する原宿の『LAS DOS CARAS – MODERN MEXICANO Y TACOS-(ラス ドス カラス – モダンメキシカーノ イ タコス-)』(以下、LAS DOS CARAS)は、モダンメキシカンをテーマに掲げる、大人のデートで使える本格メキシカンだ。

思わずニヤリ。プロレスラーの名前がついた各種タコス

昨年10月に原宿にオープンした、世界各国の飲食店7店舗が入る商業施設「カスケード原宿」は、原宿駅から徒歩2分ながら、原宿の喧噪を忘れさせてくれる落ち着いた空間。その中にある『LAS DOS CARAS』は、都内を中心に様々なレストランを手がける株式会社HUGE(ヒュージ)が、70年代原宿のリバイバルを狙って開店したお店。「2つの顔」という意味の店名通りに、メゾネット構造で、下の階がバーダイニング、上の階がオープンキッチンのダイニングと、まさしく異なる表情を見せる。
「今でこそ原宿は若者の街という認識が強いですが、1964年の東京五輪開催時、原宿は時代の先端を行く流行・文化の発信地で、70年代の原宿はテックス・メックス(テキサス風メキシカン)寄りのメキシコ料理のお店が非常に流行っていました。当店では、かつて原宿で遊んでいた大人たちはもちろん、今現在、30代、40代の方たちに来てもらえるような店舗を目指しています」(店長・佐原豊さん)

料理は伝統的なメキシカンに、バハ・カリフォルニア州で注目を浴びている料理スタイルのBaja Med (Baja California Mexico)をプラス。なかでも、同店のイチ推しは、赤色の「カネック」、青のタコス「ブルー・デイモン」など、4色のコーントルティーヤを使ったタコスが揃う「タコスオールスター」(1400円)だ。
「例えば、緑色の『ウルティモ・ドラゴン』なら、スーパーフードとして注目を浴びるケールとホウレンソウを生地に練り込んでいます。こうした形で、コーントルティーヤを色付けして提供しているメキシコ料理店は当店だけです」(同)

と、ここまで読んで、タコスのネーミングにピンと来た方もいるかもしれないが、これらはすべてメキシコとゆかりがあるプロレスラーの名前。それもそのはずで、店名の「DOS CARAS」は70~80年代に日本でも大人気を博したミル・マスカラスの弟、ドス・カラスから取ったもの。プロレス好きの40男なら、思わずニヤリとしてしまう要素が散りばめられているのもたまらない。

テキーラをちびちびやりながらシガーをくゆらす至福の一時

メキシカンというと、どうしても「タコスとビール」を連想する人も少なくないはず。しかし、同店は、その既成概念を覆していきたいという。

「メキシコ料理とひとくちにいっても、サルサ(ソース)なら100種類以上、チレ(唐辛子)なら200種類以上もあって、そんなに単純なものではありません。例えば、モーレソースというサルサは、スペイン人が皇族向けにつくったチョコレートやカカオで甘みを加えたサルサで、赤ワインなんかともすごく合いますし、ベルデソースという酸味の利いたサルサは鶏肉との相性がとても良かったりと、バリエーションが奥深いんです。だからこそ、メキシコ料理の一面しか知らない方に、メイン料理で既存のメキシコ料理の概念を覆すような提案をしていきたいと思っています」(同)

タコス以外にも、サーフ&ターフ(海の幸と山の幸)や、モルカヘーテ・サルサ・フレスカなど、バラエティ豊かな料理が味わえるが、ドリンクのほうも充実。トロピカルドリンクを筆頭に、アメリカのセレブの間で流行中のパーティーカクテル、パンチボール、メキシコならではの、マルガリータやテキーラも各種揃っている。なかでも、メキシコで流行中のヤルダ(独特の細長いグラス)に注がれたフローズンマルガリータに、ストローを差して飲むスタイルは女子人気が高いという。

「フローズンマルガリータは、同店でも900、1200、2800mlでお出ししていますが、2800mlは6人で各々のグラスにシェアして飲む形になるので、女子会や合コンなどでは盛り上がりますね。テキーラに関しては、グレープフルーツソーダで割って、コンディメント(調味料、薬味)としてハラペーニョやオレンジ、タヒンを入れて自分好みにカスタマイズしながら飲むスタイルをオススメしています。テキーラって、罰ゲームで飲むものみたいな印象をお持ちの方も多いと思いますが、柑橘系で割ると飲み口も良く、酔いにくいんです。少々値は張りますが、アネホなど、5年熟成以上のテキーラを飲んでもらえると、『こんなテキーラあったんだ。初めて飲んだ』と、印象が変わる方が多いみたいですね」(同)

一般的に市販されているテキーラには砂糖を含むものも少なくないが、同店のテキーラはアガべ100%、つまり天然の樹液だけでアルコール発酵しているので、「二日酔いにもなりにくい」そう。さらに同店では、シガーも用意。キッチンダイニングでメキシコ料理を堪能した後は、バーダイニングに移動し、テキーラを飲みながらシガーをくゆらせるなんて楽しみ方も可能だ。

ひとつの空間で、いくつもの楽しみ方ができるモダンメキシカン。こんな店なら、デートで使わない手はないだろう。

Text by Naoya Aoyagi(Seidansha)