100台限定、ディカバリースポーツ初の特別仕様車
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100台限定、ディカスバリースポーツ初の特別仕様車

ランドローバーのなかでも、硬派なラグジュアリーオフロードモデルとして知られる「ディスカバリー」の弟分、「ディスカバリースポーツ」。日本で発表されたのは2014年10月で、すでに1年半以上が経過しているが、特別仕様車が発売されたことは一度もなかった。そこに登場したのが、2016年6月1日に発売された100台限定の「7プラス・スペシャル・エディション」である。

カジュアルでスポーティ、付き合いやすいSUV

近年、世界の自動車市場においてSUVはもっとも人気のあるカテゴリだ。しかし、SUVといっても、実際には都市部での利用がほとんどであり、本来持つオフロードでの力強さといった真価にふれる場面はなかなかない。

ディスカバリースポーツは、SUVの老舗「ランドローバー」が、現代のSUV像を独自に解釈して生まれたモデル。兄貴分のディスカバリーに通じるスタイリングでありながら、カジュアルでスポーティなムードを持つ、付き合いやすいクルマだ。日本市場には「SE」「HSE」「HSE ラグジュアリー」の3グレードが導入され、いずれも2.0Lのターボエンジンに9速ATを組み合わせる。

レンジローバー「イヴォーク」と同様、モノコック構造を採用するが、ヘビーデューティービークルとしてのポテンシャルはさすがランドローバー。スイス北部では、総重量108トンにも及ぶ3両の鉄道をけん引するという偉業を成し遂げている。鉄道用の車輪を装着した以外は標準仕様のままだが、車体のおよそ60倍にもなる鉄道車両を、10km間にわたってけん引したという。カタログ上のけん引力は最大2.5トンのため、驚くしかない。

「5+2シート」と標準装備した特別仕様モデル

「7プラス・スペシャル・エディション」は、中位グレード「HSE」をベースに通常モデルではオプションとなる「5+2シート」を標準装備した特別モデル。

最大5パターンのシートアレンジにより、ラゲッジの容量を194Lから1698Lまで変化させることができる。乗員や荷物に応じて室内の使い方を変えられるのはSUVとして大切なポイントだ。シート表皮には「シーラス・グレインド・レザーシート」「アーモンド・グレインド・レザーシート」の2種類を設定。
インテリアの機能性も申し分ない。フロントシートには充電可能な2系統のUSBポートを装備。さらに、2列目のシートには8インチのスクリーンで映像鑑賞もできる「リアシート・エンターテイメント・システム」が採用されている。長旅のさなか、後部座席での楽しみが増えるのはうれしい配慮だ。

価格は648万円、お買い得なプレミアムSUV

エクステリアにも“特別仕様車”に相応しい装備が施された。ともに50台限定で、落ち着いた色合いの「サントリーニ・ブラック」と「コリス・グレイ」の2色のボディカラーを設定。もともと、ディカバリースポーツは直線的かつメタリックなパーツを散りばめた精悍さがあるモデルだが、ブラック仕上げのフロントグリル、フェンダーベント、19インチのスタイル521アロイホイールにより、そのビジュアルをさらに引き締めている。
オフロードとオンロード、どちらにも対応する走行性能は折り紙付きだが、「7プラス・スペシャル・エディション」はさらに安全面も強化。とっさの事態で機能する「自動緊急ブレーキ」や、万が一、車線を外れた場合に警告する「レーンデパーチャー・ウォーニング」、夜間にハイビームへの切り替えを感知してくれる「オートマチック・ハイビーム・アシスト」などを備えた「ドライバー・アシスト・プラスパック」も標準搭載。慣れない道でも、ドライバーをサポートしてくれる。

価格は標準仕様のHSEよりプラス59万円となる648万円。ただ、さまざまな人気オプションを装備した特別仕様車と考えるとお買い得な価格設定だ。カジュアルに、ワイルドに、精悍なスタイリングと「5+2シート」が実現する高い実用性を持った「7プラス・スペシャル・エディション」は、遊び心を求める大人のための選択肢である。

Text by Syuhei Kaneko