CセグメントSUVに参入するプジョーの新型「3008」
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CセグメントSUVに参入するプジョーの新型「3008」

CセグメントSUVには、ファミリーカーとしての経済性、SUVの機能性、普段の使いやすさなど、市場から求められる要求が多い。しかも、実用性とともにスタイリングも魅力的なものでなくてはならない。「売れ筋」のジャンルだけに、ライバルも数多く存在する。プジョーは、この激戦区のセグメントに新しい「3008」を投入することを発表した。2016年10月1日から開催されるパリモーターショーでワールドプレミアされるが、ひと足早くプジョーが生み出した新型SUVを紹介しよう。

7年半ぶりにフルモデルチェンジされた「3008」

欧州の自動車分類において、Cセグメントはコンパクトハッチバックやセダンを指す。国産車でいえば、マツダ「アクセラ」やスバル「インプレッサ」、欧州車ならフォルクス・ワーゲン「ゴルフ」が代表的なモデルだ。

あらゆるユーザーをターゲットとし、幅広いニーズに応えなければならず、自動車メーカーのクルマ作りに対する基本姿勢が現れるジャンルといってもいいだろう。

プジョーの新型「3008」が属するCセグメントSUVは、Cセグの定義をSUVに昇華させたもので、ルノー「キャプチャー」など大ヒットモデルも多い。それだけに、相当のパッケージがなければマーケットには食い込めない。7年半ぶりにフルモデルチェンジを受けた新型3008は、このカテゴリーでライバルと勝負するために投入されるクルマだ。

ドライバーに寄り添ったCセグメントSUV「3008」のコクピット設計

先代モデルから大幅に変わったタフで洗練されたエクステリアも印象的だが、それ以上に、新型3008の進化はインテリアに見て取れる。

ハイテクノロジーを集めたプジョー「i-Cockpit」の最新版により、メーターをはじめ、タッチスクリーン式の8インチディスプレイ、その下のスイッチ類やシフトレバーにいたるまで、そのすべてがドライバーを包み込むように配置されている。

また、コンパクトなハンドルを採用したことで軽快なハンドリング、良好な前方視界を確保。足元スペースも広げられ、窮屈さを低減した。加えて、照明の明るさ調整やオーディオのイコライザー調整、シートに内蔵されたマッサージ機能などがドライバーの五感に安らぎとゆとりを与えてくれる。

本物のSUVとして磨きがかけられた走行性能

しかし、なんといっても磨きがかけられたのは走行性能だろう。「アドバンスド・グリップ・コントロール」の採用で本格的なオフロード走行に対応し、状況に合わせて「ノーマル」「スノー」「マッド」「サンド」「OFF」の5モードを選択。さまざまな条件下でも、安定した走りを約束してくれる。

さらに、急な下り坂の走行でも車両を安全にコントロールするヒル・アシスト・ディセント・コントロール(HADC)機能を新採用。いずれもセンターコンソールのノブやボタンで簡単に操作が可能だ。また、エンジンモードも、スポーティな「ブースト」と穏やかな「リラックス」を選択でき、ドライビングの楽しみも広がる。

ドライバーアシスト機能も豊富だ。先行車に自動で車速を合わせるアダプティブクルーズコントロールをはじめ、車線逸脱の警告、緊急時のブレーキアシストなどを装備。ドライバーの負担と、万が一の被害の軽減が図られるなど、いかなる状況でも安全かつ快適にドライブを楽しめる工夫が随所に施されている。

車両重量は先代よりも100kg軽減され、欧州仕様ではガソリンからディーゼルまで4種類のパワーユニット(1.2L・1.6Lガソリン、1.6L・2.0Lディーゼル)が用意される。どのパワートレインも高い環境性能とパワフルな走行が楽しめるだろう。
CセグメントSUVには、ドライバー視点での快適性と機能性にフォーカスしたモデルは意外と多くない。家族が「面白い」「楽しそう」と思えても、ドライバー自身がそう感じられないようでは、ドライブの楽しみは半減する。3008の最大のセールスポイントは、乗員全員のドライビングエクスペリエンスともいえる。新型3008は2016年10月から世界各国で販売が開始され、日本上陸は2017年の予定。パリモーターショーでのワールドプレミアが楽しみだ。

Text by Tetsuya Abe