スーパーボウルCMで話題、シャーロット・マッキニー
- 男を魅了するセクシーな女たち -

放送禁止ギリギリ、全米話題沸騰シャーロット・マッキニーのCM

全米が熱狂するスーパーボウルのテレビ中継では、そのためだけに作られる各企業のスペシャルCMも注目を集める。たとえば、古くは1984年、当時のアップルコンピュータがマッキントッシュの発売を予告したCM『1984』は、伝説の映像作品として現在も語り継がれている。しかし、2016年のスーパーボウルで放映されたCMでもっとも話題になったのは、革新的な映像でも刺激的なメッセージでもなかった。主役となったのは、セクシーすぎるボディを持つ金髪美女。ポスト「ケイト・アプトン」と呼ばれる人気モデル、シャーロット・マッキニーである。

放送禁止ギリギリ、全米で話題沸騰となったCM

全米だけで1億人、約3人に1人が観るという世界最大級のスポーツイベント「スーパーボウル」。そのテレビ中継のCM枠は30秒で500万ドル(約6億円)といわれ、名だたるメジャー企業がこのときだけのスペシャル映像を製作することでも有名だ。世界中が注目した2016年スーパーボウルのCMでもっとも話題になったのが、ハンバーガーチェーン「カールスJr.」による放送禁止ギリギリのセクシーなコマーシャルだった。

野菜や果物が売られているファーマーズマーケットに、金髪の美女が大きなバストを揺らしながら歩いている。一見すると全裸のようだが、肝心な部分は水しぶきで見えない。ヒップが見えそうになるとぷっくりと割れたトマトがオーバーラップし、豊かなバストは大きな2つのメロンで隠されてしまう。美女は悠然と自然素材のバーガーにかぶりつき、「私はオールナチュラルが好き」と微笑む…。 

使い古されたコントのような艶笑ネタなのだが、この美女の現実離れしたボディラインと美貌に誰もが目を奪われてしまい、「あの子は誰?」と全米で話題沸騰。こうして、このCM1本だけでブレイクを果たしたのがシャーロット・マッキニーである。

シャーロットはフロリダ州生まれの23歳。身長5フィート7インチ(約170センチ)、体重130ポンド(約59キロ)、バストサイズは32D(日本のFカップ相当)。ブルーの瞳に高く通った鼻筋、厚い唇とキリっとした目元が印象的で、まるでアメリカ人男性の好みの女性のタイプをコンピュータに入れたら弾き出されてきたような、どの要素もポテンシャルが高い完璧美女だ。
(C)Capital Pictures/amanaimages

豊満バストの自撮りをインスタグラムで発信

しかし、シャーロットにとっては、このパーフェクトなルックスこそが長年のコンプレックスだった。誰もがうらやむような大きなバストと年齢のわりに大人びた雰囲気が嫌われたのか、学生時代にはイジメの標的になった。さらに失読症にも悩まされ、結果的に高校を中退することになる。

当時まだ17歳だったシャーロットは、ファッションモデルを志すも、ここでも大きすぎる胸が最新モードやハイファッションには似つかわしくないと判断されてしまい、なかなか仕事が決まらない。そこで彼女はポートフォリオの代わりとして、インスタグラムに自身の写真をアップロードする情報発信に力を入れ始める。その活動がCMに出演するモデルを探していた「カールスJr.」の目に留まり、オーディションもなく直接ブッキング。そしてスーパーボウルCMに大抜擢されるというシンデレラストーリーが紡がれたのだ。
 
ブレイク後、グラビアや映画出演などが華々しい活躍が続き、同じようなタイプのモデルであるケイト・アプトンの次に来る、と期待されるまでになった。シャーロットは「ネクスト ケイト・アプトン」と呼ばれることについて「まあ、そう言われるでしょうね。私も彼女もブロンドで、フロリダ出身で、それに胸が大きい。そんな風に言ってもらえるのはすごく光栄だわ。でも、私は彼女とは違う道を歩んで成功してみせます」と力強く語っている。
(C)Capital Pictures/amanaimages
その武器となるのは、やはり豊満なバストなのだが、それが悩みの種であることは変わらないようだ。米女性誌『コスモポリタン』でのインタビューでは「胸が大きくてイヤになること」を激白。「まず会った人にいきなりブラジャーのサイズを聞かれること。なんでそんなことを知りたがるわけ? ブラを買ってくれるっていうの?」と、軽く憤慨。そして「『年をとったら胸が垂れるんじゃない?』ってみんなが心配してくるの。私の母は60代だけど見事な胸の持ち主よ」。さらに「なぜ胸を小さくする手術を受けないの?」と質問されることも多いという。シャーロットは「そんな手術は受けたくない。私はこのままで幸せだから」。

誰もがうらやむスタイルも、ゴージャスなルックスも、なりたくてなったわけではない。しかし、そんな自分を受け入れて、自分の力でキャリアを築いていく。アメリカでは「ブロンドで巨乳は頭が悪い」というのはジョークの定番だが、シャーロット・マッキニーはもっと自覚的でしたたかで、天性のタレント性を持った完璧美女なのだ。

Text by Kiyoshiro Somari

Photo by (C)Capital Pictures/amanaimage(main)