ヒートショックプロテイン入浴法で、40男の免疫力を上げる
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ヒートショックプロテイン入浴法で、40男の免疫力を上げる

“ヒートショックプロテイン”とは、体に温熱刺激を与えることで産生されるたんぱく質のこと。ストレスで傷ついた体を癒す働きがあるほか、体のコンディションを整えてくれる効果もあるという。このたんぱく質を生み出すには、高い温度のお湯に入浴するのが良いとのこと。入浴博士の早坂信哉さんに、ヒートショックプロテインを効率よく産出するための入浴法や注意点について聞いた。

■今回のアドバイザー 東京都市大学教授/博士(医学)、温泉療法専門医 早坂信哉さん

温泉、お風呂の医学研究者。温泉に関する医学的な研究や、入浴に関する医学的な研究を行う。入浴に関する講演、出演、著作、コメント、記事監修など多数。著書に『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(角川フォレスタ)がある。

免疫力を高め、ストレスに打ち勝つ力をくれるヒートショックプロテイン

早坂さん「人間の体は、体温を38度以上に上げると、ヒートショックプロテイン(以下HSP)と言われるたんぱく質を自分の体で作りだすことができます。このたんぱく質は、ストレスに打ち勝つようにする働きや、免疫力を高める働き、ストレスで傷ついた細胞を修復し、元気にする働きなどがあります。このたんぱく質を作ることを目的としたのがHSP入浴です。

具体的には、42度で10分、41度で15分、40度20分の、いずれかの入浴法を週に2回程度行うのが効果的と言われています。また、お風呂から出たら体を冷やさず、保温させることも重要です。夏なら体を拭いたら蒸し暑い浴室で15分ほど休息するのが理想です」

ヒートショックプロテインの効果を最も実感できるのは、2日前の入浴

早坂さん「HSP入浴法を実践することで、疲れが取れやすくなる、風邪をひきにくくなる、ストレスに強くなるなど、色々なメリットがあります。より高い効果を実感するためには、タイミングが重要です。

HSP細胞が最も多く作られるのが入浴してから2日後。そのため、ここぞというプレゼンや会議、あるいはゴルフやマラソンなどのスポーツを行う2日前に行うのがいいです。直前ではなく、2日前というのがポイントです」

高温度の入浴が血圧を上げて血栓を作りやすくすることもあるので注意が必要

早坂さん「血流改善やリラックスを目的としたぬるま湯浴とは違って、HSP入浴は、あえて強い刺激を与えてその刺激に対する反応を利用するという、やや厳しい入浴法です。

なので、健康で元気な人限定の入浴法といえます。体調のすぐれないときの無理は禁物です。一般的に42度、10分間の入浴はかなり負担が強く、42度以上の高温浴は、血圧を上げ、血液の粘り気を増し、血栓を作りやすくしてしまうので、動脈硬化の進んだ高齢者には脳梗塞などのリスクが増します。また、発汗量も多くなるため、実践する場合は、800mL以上の水分補給を心がけるようにしてください」

最後にアドバイザーからひと言

「またHSP入浴は毎日やると効果が薄くなるため、ここぞ、というときに限るのがよいでしょう」

Text by Miku Nakamura(Seidansha)