富裕層に愛されるキャデラックの旗艦モデル『CT6』
- スーパーカーブランド【キャデラック】 -

富裕層に愛されるキャデラックの旗艦モデル『CT6』

アメリカのみならず、世界中の富裕層から愛された『キャデラック』。言わずと知れたGM(ゼネラルモーターズ)の最高級レンジである。日本でも大正時代にはすでに輸入されており、皇族、華族、政治家などのVIPに愛された。戦後は、石原裕次郎や力道山をはじめとしたスターにも愛用され、まさに“憧れの1台”となった。『キャデラック』が高級車の代名詞となれたのは、「流麗で巨大な車体、力強い大排気量エンジンがあってこそ」と捉えられがちだが、忘れてはならないことがある。それが、最先端技術の採用だ。各時代において、さまざまな世界初を採用し、高いブランドイメージを構築していった。そして、その流れを汲む1台が『キャデラック CT6』である。

メルセデス・ベンツ「Sクラス」より軽い車重

『キャデラック CT6』は、キャデラックのフラグシップだ。従来の大型ラグジュアリーモデルには見られなかったダイナミックな運動性能・効率、そして俊敏性・軽快感といったドライバーズカーとして必要不可欠な要素を身につけている。それを実現したのが、最先端技術の惜しみない投入だ。

たとえばボディ構造。アルミニウム合金に加え、13種類の異なる素材を組み込んだアルミ合金アーキテクチャは、強度とパフォーマンス、効率といった点において、先進的な車体構造を実現している。結果として、BMW『7シリーズ』やメルセデス・ベンツ『Sクラス』といったライバル車よりも約100kg軽い1700kg以下のクラス最軽量を実現し、動力性能向上に大きく貢献した。
さらに、あらゆる天候下でハンドリングとスタビリティ能力を最大限に活かす「アクティブ・オンデマンドAWD」、低速での俊敏なハンドリングと高速での安定性に貢献する「アクティブ・リアステア」、すべてのホイールのダンピングがミリセカンド(1/1000秒)毎に制御される「マグネティック・ライドコントロール」などの採用で、俊敏で軽快なドライビングを堪能することができる。

心臓部は、初のシリンダー休止機構を採用した新型3.6L・V6直噴DOHCエンジン。最高出力は、250Kw(340ps)/ 6900rpm、最大トルクは386N・m(39.4kg・m)/5300rpm。これに、パドルシフト付8段オートマチックトランスミッションを組み合わせて、効率を高めた。

最先端技術は安全技術にも及ぶ。「ハイテク・インフォテイメントシステム」は、周囲360度のカメラ映像を表示し、死角を排除。また、夜間の走行で、人や大型動物を表示する「エンハンスドナイトビジョン」も装備した。「リア・カメラ・ミラー」は、カメラのテクノロジーと通常の室内ミラーを組み合わせ、障害物のない後方映像を投影する。

職人技によるラグジュアリー感に溢れた室内

世界で最も軽く、俊敏なフルサイズ・プレステージセダンといってもいい『CT6』。しかし、エクステリアの威風堂々とした佇まいや室内の快適性は、1世紀に渡り世界の富裕層を魅了してきた矜持に満ちている。

エクステリアは、斬新かつダイナミックなキャデラックらしいデザイン。伝統的な後輪駆動を主張するダッシュからフロントアクスルまでの低く、長いプロポーションが印象的だ。キャデラックを象徴する伝統かつ特徴的な縦型ヘッドランプには、高効率で、最新式の間接照射LEDヘッドランプを取り入れた。
室内は上質なレザーと希少なウッド、カーボンファイバーを織り交ぜた、現代的な職人技によるラグジュアリー感が溢れる作り。プレステージセダンだけに、後部座席へのこだわりも充実。83mmのスライド域、リクライニング、ランバーサポート、マッサージ機能、ベンチレーション&ヒーター機能などを備えたリアシート・パッケージは、快適さも担保している。

ドイツ勢のラグジュアリーセダンを脅かす1台

『キャデラックCT6』は、2020年までにキャデラックが投入する8車種のニューモデルの先駆けとなる1台だ。ヨハン・ダ・ネイシンCEOは、「プレミアム・ラグジュアリーに対するまったく新しいアプローチであり、これはキャデラックにしかできないアプローチ」と胸を張る。そのアプローチとは、「フルサイズ・プレステージセダンを運転する情熱を再び燃え上がらせようとする大胆な挑戦」だという。

余裕のあるボディサイズでありながら軽快な走りを享受できる。そんな新機軸を持つ『キャデラックCT6』は、BMW『7シリーズ』、メルセデス・ベンツ『Sクラス』、アウディ『A8』など、名だたるプレミアムラグジュアリーセダンと肩を並べるばかりか、その地位を脅かす存在になるかもしれない。

Text by Tsukasa Sasabayashi