贅沢で甘美なDSフラッグシップモデル、新型「DS5」
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贅沢で甘美なDSフラッグシップモデル、新型「DS5」

シトロエンが展開する高級車ライン「DSオートモビル」。2016年4月、このDSブランドのフラッグシップモデルである「DS5」が一新された。アップデートを果たしたDS5は、2015年秋にオリジナルDSの誕生を記念して全モデルに設定された「エディション1955」のデザインモチーフを採用。DSのイブ・ボンフォンCEOは、「DS5は単なるニューモデルではない。私たちの新しいブランドアイデンティティを紹介するクルマなのだ」としている。

ブランド独立に伴いデザインを一新したDS5

2014年にシトロエンから独立したDSは、自社のモデルを「アヴァンギャルド」「洗練性」「創造性」といった言葉を使って定義している。いい意味で、従来のフランス車らしくない、エロティックなムードを備えたモデルをラインナップする。

ブランド名のDSとは、もちろん、1955年に発表され、当時「未来から舞い降りたクルマ」と称されたシトロエンDSに由来するものだ。シトロエンDSは、60年前に生まれたクルマとは思えないほど先鋭的なデザインと機構を持ち、いまなお世界中に多くのファンを持つ。

このDSのフラッグシップに位置づけられているモデルがDS5である。2012年に日本に導入された際は「シトロエンDS 5」として発売されたが、DSが独立ブランドとなったことでデザインも変更。新型DS5は、その新しい「DS顔」を持つモデルとなっている。

「高級車とはなにか?」を体現したモデル

DS5は、「高級車とはなにか?」というDSの考えを体現したモデルだ。フラッグシップでありながら、セダンとクーペの要素を織り交ぜた5ドアハッチバックのユニークなスタイルは、ほかに類のない独特のもの。とくに、ヘッドライトからフロントガラス側方へと伸びる「サーベルライン」が印象深い。

フロントグリルにはブランドの象徴となる「DS」のロゴが配され、フロントライトも「DS LED VISION」と名づけられた新しい意匠に変更された。

パワートレインは、1.6Lツインスクロールターボ。「たったの1.6L?」と思うかもしれないが、パフォーマンスが大幅に向上した165psのエンジンは、自然吸気の2Lクラスを凌ぐパワーを発揮する。これに6速AT「EAT6」を組み合わせ、燃費も約33%向上した。

オーナーのステータスをも満たす甘美なクルマ

エクステリアと同様に、インテリアも独特だ。コンソールや天井に配置されたスイッチ類や、ボトムがフラットなステアリングは、航空機のコックピットをイメージしている。

レザーパッケージ装着車には、時計のベルトをモチーフに、3色のシックなカラーリングと独特の編み込みが施された「クラブレザーシート」を採用。シートの素材は、バイエルン産のセミアニリンレザーである。なめらかな質感に加え、仄かに漂う革の匂いまでをも追求した室内空間は、ラグジュアリーカーならではのものだ。
DSいわく、「一塊の金属から削り出されたような彫刻的フォルム」「フレンチエレガンスのエッセンスを五感に染み渡らせるインテリア」を持つDS5。ブランドのフラッフシップであるとともに、オーナーのステータスをも満たす贅沢で甘美なクルマである。

Text by Syuhei Kaneko