回転する東京夜景とオーダーメイド・ビュッフェの共演
- 40男、至高のグルメガイド -

回転する東京夜景とオーダーメイド・ビュッフェの共演

夜景がキレイなお店のひとつやふたつは、当たり前に押さえていてこそ“デキる男”。しかし、そうした店に彼女を連れていったものの、席が悪くて眺めがいまいち…というのでは、せっかくのカードも切り損というものだ。サプライズを仕掛けたい夜に、アンラッキーは許されない。ならば、どうすればよいのか? その最適解となるのが、どの席に座っても360度のパノラマビューが堪能できるホテルの高層レストラン、ホテルニューオータニ17階の『VIEW & DINING THE Sky』(以下、THE Sky)である。円形フロアの床が360度回転する中でオーダーメイド・ビュッフェが楽しめる、東京のホテルでは唯一の巨大「回転展望ダイニング」の魅力をご紹介しよう。

戦艦大和の砲座に用いられていた技術で360度回転するフロア

赤坂見附駅を出てホテルニューオータニへ。エレベーターで、「ザ・メイン」の17階まで上がり、黒塗りの分厚いドアを潜った瞬間、視界に飛び込んでくるパノラマビューの一端に思わず息をのむ。席に着き、窓の外に目をやれば、そこに広がるのは想像以上に見事な絶景。最初はよくわからないものの、目が慣れてくると、外の景色が少しずつ流れているのがわかるはず。直径45mのドーナツ状の円形フロアは、70分という時間をかけて、ゆっくりゆっくりと1周するのだ。
そもそもホテルニューオータニの開業は、前回の東京オリンピックと同じ1964年。創業者の大谷米太郎氏には『東京オリンピックでやって来る海外からのお客様に、ホテルの最上階から富士山を見てもらいたい』という意図があったというが、当初は回転させる予定はなく、建設の途中で急遽、世界でも例のなかった回転ラウンジへと設計変更の要望を出したという。このときの秘話は、05年5月にNHKの『“プロジェクトX~挑戦者たち~”』でも取り上げられた。
「フロアを回転させる台座には、『戦艦大和』の主砲の砲座を回転させていた車輪技術が使われています。開業時の業態はカフェラウンジで、フロアは60分で1周していたのですが、現在は70分で1周になりました。また、すべての窓ガラスに傾斜をつけているのですが、これは夜景が窓ガラスに映り込まないように配慮した設計になっています」(ホテルニューオータニ広報・片桐彩さん)

細部にまでいたるこうした工夫のおかげで「席によるハズレ」のない、誰にでも平等な夜景が味わえるというわけだ。

和・洋・中からスイーツまで。一流の職人が目の前で調理

『THE Sky』の魅力はむろん夜景だけではない。これを目当てに多くの客が訪れる、もうひとつのウリが、和・洋・中すべてが揃ったオーダーメイド・ビュッフェ。ホテル内の選ばれしシェフたちが寿司、天ぷら、鉄板焼をはじめ、和・洋・中、の逸品を目の前で仕上げてくれるため、常に出来たての味を楽しめるのだ。例えば鉄板焼なら、肉と魚料理それぞれを常時5~6種類用意していて、焼き方から肉の種類、ソースまでを好みで選べる。
またお寿司なら、博多の名店と誉れ高い『やま中』出身の職人が握っていたりと、言うまでもなく、どれも本格的。あれこれ「食べたがり」の女性でも、きっと満足するに違いない。
「基本的には旬の食材を使うため、季節ごとにメニューは変わりますが、メニューの数は、スイーツも含めて常時80種類。平日のランチなら、お一人様5000円です。館内でこれだけのメニューを頼むとなれば、とても5000円では収まらないので、いろいろ食べたい方にはご満足いただけると思います」(同)

また、ドリンク類もワインやシャンパンを筆頭に充実。「ニューオータニのソムリエチームが、各レストランの特色に合わせて各国のワインやシャンパンを選んでいる」というだけあって、ワインだけでも、フランス、アメリカ、イタリア、チリ、オーストラリアなどのワインのほか、ホテルニューオータニのオリジナルワインまで楽しめる。食べるよりも飲みたいという人には、ディナー&ビュッフェのフリードリンクのプラン(13500円)もあるのが嬉しい。
次から次へと最新のデートスポットばかり攻めるのも良いが、ときにはホテルニューオータニのような歴史あるホテルで、彼女と過ごす夜もあっていい。

Text by Naoya Aoyagi(Seidansha)