麻布十番で味わう最上級の「日本酒と料理」のペアリング
- 酒?料理?個室?目的別の接待の切り札店 -

麻布十番で味わう最上級の「日本酒と料理」のペアリング

日本酒と美味しい料理。大人になればなるほど、この組み合わせが体に沁みるようになってくる。一方で、「この料理には、このお酒」という定番の組み合わせが決まってしまい、ワクワクするような目新しさを感じなくなっていくのも事実。そんな向きには昨年7月、麻布十番にオープンした「赤星とくまがい」をお薦めしたい。どちらもニューヨークで活躍してきた酒ソムリエ・赤星慶太氏とシェフ・熊谷道弘氏が「日本酒と料理のペアリング」にこだわって開いた話題の店だ。

日本酒が苦手な人にこそ、その魅力を伝えたい

白木のカウンターの向こうに浮かびあがるさまざまな銘酒のロゴ。これだけでも日本酒好きにはたまらない光景だ。

「当店のコンセプトは今までにないお酒と料理の提案です」

そう語るオーナー兼日本酒担当の赤星慶太氏は、98年、地酒のインポーターとして渡米してから16年間、ニューヨークを拠点として地酒を全米に広める活動を続けてきた。

「日本酒がまったく飲めなかった方でも、美味しい料理と合わせることによってその魅力に触れていただき、いつの間にか飲めるようになっている。ニューヨーク時代にはそんな提案をしてきて、実際に日本酒を飲めるようになった方も大勢いらっしゃいました。彼らは今でも日本酒を楽しまれているんですよ」(赤星氏)

その彼が、シェフの熊谷道弘氏をパートナーにオープンしたのがこの「赤星とくまがい」だ。日本酒好きにはもちろん、日本酒が苦手な人にもその魅力を伝えられる空間を提供したい。それが店の最大のコンセプトだという。
さまざまな料理とのペアリングが楽しめるよう、赤星氏が日本全国から選りすぐった日本酒は紀州の「黒牛」、神戸の「福寿」、佐賀の「七田」など、常時150銘柄以上が揃っている。メニューには載っていない「蔵直送の秘蔵酒」もあるとのこと。カウンターの向こうに立つ赤星氏にいろいろと聞きながら日本酒を味わうのもまた楽しい。

酒ソムリエとシェフの最強タッグ

相棒である料理担当の熊谷道弘氏も「赤星とくまがい」オープンのため帰国するまでは、ブルックリンの日本食レストランで料理長を務めてきたという経歴の持ち主。

料理は旬の食材をメインとした「その日の日替わりメニュー」が中心。網元などからその日に仕入れた魚介類や、契約農家から直送される野菜や果物など、とにかく新鮮な食材を使い、なによりも日本酒との最高のペアリングを目指している。本日の刺身盛り合わせ(2980円)や魚介類のアクアパッツア(3500円)など、盛りつけも目に鮮やかだ。

また、白桃と水牛のモッツァレラミント風味のカプレーゼ(1300円)、イベリコ豚のじっくり煮込んだグラタン(1980円)といった洋風メニューにどんな日本酒が合うのか、そんなチャレンジも楽しめる。
とはいえ、この店に来たらやはり日本酒のペアリング付きのコースを楽しみたい。熊谷シェフが心を込めて作る「おまかせ料理」(7品7500円)に、赤星氏が厳選した「日本酒ペアリング」(6種類3500円)で、これまで体験したことのない組み合わせに出会えるかもしれない。

「最近では若い女性を中心に、いままで飲めなかった日本酒が美味しい料理との最高のペアリングで飲めるようになった、というリピーターのお客さんも増えてきています」(赤星氏)

日本酒が苦手な女性をこそ、誘うべき店である。

Text by Shoko Iwane