スーパーカー並の性能、ベントレー新型“GTスピード”
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最高速331km/h。優雅で力強いベントレー新型コンチネンタル

誰もが知る高級車ブランド、ベントレー。ラグジュアリーカーメーカーとしての地位を築いた同社は本来スポーツカーメーカーである。最新の「コンチネンタルGTスピード」には、その誇りと矜持が詰まっている。331km/hに達するコンチネンタルのスペックを見よ。

最高速331km/h、強大なパワーで驚異の走りの「コンチネンタルGTスピード」

2003年に登場した「コンチネンタルGT」は、ベントレーのボトムレンジを受け持つと同時に、唯一のクーペモデルである。スポーティなスタイリングや、6.0L・V12ツインターボエンジンと4WDによる圧倒的なパフォーマンス、そして、ベントレーとしては安価といえる2000万円を切る価格から、当時、多くの新しいベントレーファンを生み出した。

現在のモデルは2世代目で、初代同様の6.0L・V12ツインターボエンジンに加え、4.0L・V8ツインターボ搭載モデルも追加。そこへ、さらなるパフォーマンスを求める人のためにベントレーが用意したのが、「コンチネンタルGTスピード」である。写真のモデルは、2016年4月に発表された新型GTスピードのニューバージョン。フロントとリヤのデザインがよりスポーティな形状に変更された。
スピードバージョンを表すその名称でわかるように、特筆すべきはやはりパフォーマンスだろう。搭載されるエンジンは、もちろん6.0L・V12ツインターボ。出力は642ps、最大トルクは840 Nmと、従来モデルよりそれぞれ7ps、20Nmアップとなる。参考までに記しておくと、ノーマルモデルのコンチネンタルGTの数値は、それぞれ590ps、790Nm。この強大なパワーによって、0-100km/h加速は4.1秒、最高速は331km/hとスーパーカー並みのパフォーマンスを発揮する。

当然ながら、足回りにも「スピード」の名に見合ったチューニングが施され、4WDシステムとの組み合わせにより、ドライバーの赴くままにドライビングを堪能することができる。

新たな世界観を表す“ブラックエディション”のGTスピード

新しくなったGTスピードには、内外装を個性的に彩った「ブラックエディション」も設定された。ウィンドウフレームやヘッドライトベゼル、ホイールが光沢のあるブラック仕上げとなり、一層スポーティなスタイリングとなる。さらに、ドアミラーやエアロパーツにアクセントカラーを加えることも可能だ。

このアクセントカラーはインテリアにも採り入れられ、ボディカラーとの組み合わせによって、エレガントに、レーシーに、あるいはカジュアルに、自分だけのGTスピードにすることができる。これまでベントレーは、どちらかといえば伝統に則った保守的なスタイリングだったが、この「ブラックエディション」はSUVのベンテイガとともに、ブランドの新しい世界観を表しているともいえる。

速さも贅沢さもすべてが手に入る究極のスポーツクーペ

日本での価格はまだ発表されていないが、2016年モデルがノーマルモデルから230万円アップの2700万円だったことを考えると、同等か、それより少し高価になると思われる。たしかに、これだけの金額を出すなら、メルセデスAMG 「S 63 4MATIC クーペ」や、ポルシェ「911ターボ」を選ぶこともできる。フェラーリやランボルギーニにも手が届くだろう。

とはいえ、コンチネンタルGTスピードは、パフォーマンス、贅沢さ、ステータス、そして100年に迫ろうとするヘリテージを併せ持ったクルマだ。すべてが手に入る究極のスポーツクーペといってもいい。このクルマを所有する歓びをどう感じるかは、まさにオーナー次第。欧州では間もなくデリバリーが始まるが、日本でもそう遠くないうちにこの究極の1台にお目にかかれるはずである。

Text by Muneyoshi Kitani