まるで戦闘機、ランボルギーニ・ウラカン特別モデル
- スーパーカーブランド【ランボルギーニ】 -

まるで戦闘機、ランボルギーニ・ウラカン特別モデル

「男を虜にする乗り物は何か」と問われたら、多くの人が陸ならスーパーカー、空なら戦闘機を挙げるのではないだろうか。スーパーカーと戦闘機には超越的な性能など多くの共通点があり、いつの時代も男心を擽り続けてきた。そんななか、ランボルギーニは2016年3月、ジュネーブモーターショーにおいて、この男心に“ど直球”で訴える全世界250台限定の特別仕様車を発表。「ウラカン LP610-4 アヴィオ」と名付けられたこの限定モデルは、戦闘機をモチーフとしている。

戦闘機のような内装が施された“コクピット”

ウラカンは、ランボルギーニ史上最多となる1万4022台が生産された「ガヤルド」の後継として2014年に登場したスーパースポーツカーだ。5.2LのV10エンジンを心臓部に持ち、最高出力610hp、最大トルク560Nmという強力なスペックを誇る。

このエンジンパワーを受け止めるため、新開発の7速デュアル・クラッチ・トランスミッションを介した4WDシステムを搭載。ほかにも、パワーコントロールやブレーキなど、ドライビングを司るシステムのいたるところに電子デバイスが装備されている。電子制御化の一番の目的は、「危険な乗り物」を安全に扱えるようにするための“調教”だが、ウラカンが持つ驚異の戦闘力をより引き出すための“武装”でもある。

今回の限定モデルに付けられたアヴィオとは、「航空電子工学」を意味する「アヴィオニクス」にちなんだもの。その名の通り、内装を見ると、スイッチ類がひしめき合う先進的なインストゥルメントパネルやメーターパネル、センター・コンソール、赤いスタート・ボタンなど、まさに「コクピット」と呼びたくなるスタイリングが施されている。ブラックのレザーと、レーザー彫刻による六角形の模様があしらわれたアルカンターラのコンビネーションでまとめられたシートも、戦闘機のイメージをいっそう高めている。

お値段2820万円、2016年夏に日本“着陸”予定

しかし、目を引くのはやはりエクステリアだ。マットのネイビーブルーやミリタリーグリーン、グレー系3色の計5色のボディカラーは、どれも戦闘機を彷彿とさせ、ストライプもホワイト、グレー、オレンジの3色から選択できる。どの組み合わせでもミリタリーさが強調されている。

ボディ横には「L63」のマーク。「L」はランボルギーニの頭文字で、「63」はランボルギーニの設立年である1963年を示している。「L」と「63」の間にある円形章は、イタリアの三色旗をモチーフにしたものだ。この「L63」マークは遊び心から生まれたものと思われるが、アヴィオの戦闘機イメージをより強烈に印象づけている。

ウラカンLP610-4は、未来を感じさせるスタイルと削ぎ落とされた筋肉美を持つモデルだが、通常モデルのボディカラーは高級感を押し出している。アヴィオは高級感を潔く捨て、メカニカル感と機能性を強調しているが、魅力が減るどころか、さらに高まったという印象だ。

スーパーカー×戦闘機。これほど男を虜にし、少年時代に戻れるような組み合わせのスーパーカーもほかにはない。価格は2820万円で、2016年夏に日本でも販売を開始する予定だ。アヴィオの「着陸」が待ち遠しい。

Text by Tetsuya Abe