ロコモティブシンドロームのセルフチェック&予防法
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ロコモティブシンドロームのセルフチェック&予防法

2007年にから日本整形外科学会によって提唱されはじめた「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」、通称「ロコモ」。加齢や運動不足で筋力や運動機器が衰えていくというこの症状、40代でも予防的に注意をする必要があるのだとか。そこで、将来も若々しいオトコでいられるための「ロコモ」のセルフチェックと予防法を、ロコモ チャレンジ!推進協議会で委員長を務める大江隆史医師に聞いた。

■今回のアドバイザー
NTT東日本関東病院
手術部長、整形外科 主任医長
大江隆史

1985年東大医学部卒業、同年整形外科入局。医局の関連病院での研修を経て、1992年、東大病院助手。東大整形外科医局長、名戸ヶ谷病院整形外科部長を経て、2015年より現職。専門は整形外科、なかでも手外科。日本整形外科学会・日本手外科学会専門医。ロコモの誕生時よりその研究と広報に従事。2010年のロコモ チャレンジ!推進協議会発足時より副委員長。14年第2代委員長。

便利な生活による運動不足で、ロコモ予備軍が増加中

大江先生「ロコモティブシンドローム(ロコモ)は超高齢社会に対応すべく、日本が生んだ言葉と概念です。『ロコモティブ』とは『移動能力を有する』という意味ですが、『認知症』が認知機能の低下を意味するのと同じように、ロコモティブシンドロームという新語は『移動機能の低下』を意味します。具体的には、主に加齢に伴う運動器の障害のために移動機能の低下をきたすなど、進行すれば要介護状態を招く状態です。

駅のほとんどの階段にはエスカレーターがあり、トイレは洋式でしゃがんだ姿勢から立ち上がる必要はない。買い物でも重いものを持ち帰る必要はなく、ネットでクリックするだけで良い…。そんな便利な現代日本での生活は、運動器の衰えに気付きにくくなっています。『加齢』や『要介護』と聞くとまだまだ先の話と思われるかもしれませんが、ロコモになりやすいかどうかを確認するチェック項目では、40代や50代でも少なくない数の人が当てはまる項目もあるのです。将来ロコモにならないためには、まずご自身がロコモになりやすい状態かどうかを把握することが大切です」

40代で既にロコモになっている人も…あなたは大丈夫?

大江先生「将来的にロコモになりやすいかを確認するために、以下のセルフチェック確認してみてください。

1)片脚立ちで靴下がはけない、
2)家の中でつまずいたりすべったりする
3)階段を上がるのに手すりが必要である
4)15分くらい続けて歩けない
5)階段使わずエレベーターやエスカレーターを使いがちである
6)歩いていて以前よりひとに抜かれることが多くなった
7)電車の座席から片脚で立ち上がれない

1~4は、40代や50代の該当者が最近3年間で倍増している項目です。あてはまれば、もうロコモです。また、特に注意して欲しいのは、7の『電車の座席から片足で立ち上がる』。電車の座席の高さは40cm弱ですが、裸足で40cmの高さから片脚で立ち上がれないと、ロコモがすでに始まっている『ロコモ度1』の段階と認定されます。靴を履いた状態でも電車の座席から立ち上がれないと、40・50代ではロコモが迫っています」

「遠い未来のこと」と油断せず、対策はなるべく若いうちに

大江先生「筋肉の量が減ってその力が減ってしまうのもロコモの一因です。筋肉も加齢とともに減少しますが、それを防ぐには今のところ定期的な運動しかありません。高齢者になっても運動を続けるは何が必要でしょうか? 急に慣れないスポーツを始めると怪我のもとになり、運動どころではありません。ですから、高齢者になる前に一生続けられるスポーツを最低1つ見つけておくことが重要です」

最後にアドバイザーからひと言

「エスカレーターでなく敢えて階段を使うなど、日常生活で少しきつい動きをルーティンとしましょう」

Text by Takumi Arisugawa