「第2の骨格」をほぐす、筋膜リリースで代謝アップ
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「第2の骨格」をほぐす、筋膜リリースで代謝アップ

筋肉や臓器、骨など体の全てを包み込み支えている筋膜。「第2の骨格」ともいわれるこの筋膜をほぐす「筋膜リリース」が、アスリートから注目を集めているという。肩こり改善やダイエットなど、幅広い効果を持つという筋膜リリース。そのやり方や効果について、様々なアスリートに施術を行う筋膜リリース専門サロンソル・エ・マーレ鍼灸整体治療院主宰の滝澤幸一さんに教えてもらった。

■今回のアドバイザー
鍼灸師・アスレティックトレーナー
滝澤幸一さん

1983年、神奈川県生まれ。鍼灸師。ソル・エ・マーレ鍼灸整体治療院主宰。2002年から整形外科、鍼灸マッサージ院、接骨院等で就業するかたわら、アスレティックトレーナーとして活躍。ハンドボールU-16女子日本代表、劇団、バレリーナ、ピアニスト等を幅広くサポート。12年、横浜市で現在の治療院を開業。以降、スカッシュ日本代表トレーナー、日本オリンピック協会強化スタッフ、横浜栄フットボールクラブアスレティックトレーナーなどを歴任。著書に『1日1分 筋膜リリース-痛みとこりがラクになる-』(マイナビ出版)など。

全身をボディースーツの様に覆う「第2の骨格」=筋膜

滝澤さん「筋膜とは、タンパク質の繊維でできた薄い膜のこと。筋肉をはじめ、血管や神経、脂肪、内臓など、体の中の組織を繋ぐ役割をしています。柑橘類に当てはめると、皮膚が皮、筋肉などの組織が果肉、筋膜は、果肉を包む薄皮のような物ですね。この薄皮が、ボディースーツのように体のあらゆる部分を繋いでいるのです。

この筋膜のボディースーツは、『第2の骨格』とも呼ばれるほど体にとって重要な部分。骨格や筋肉だけをケアしても、筋膜に問題があれば台無しです。そんな重要な筋膜を刺激することで、体のコリやゆがみをリリースするのが筋膜リリースです。頑固な肩こりや腰痛などに悩まされている人や、代謝をアップしたいと考えている人には、ぜひ一度試してもらいたい注目のメソッドですね」

痛みを感じない強さで、広範囲にアプローチするのがコツ

滝澤さん「手軽な筋膜リリースは道具がなくてもできますが、ストレッチポールが手元にある人は活用してみてください。お持ちでない方は、大きめのバスタオルに丸めた雑誌をいれて、紐で縛り上げた「タオルポール」を作っておくと、より効果的な筋膜リリースにチャレンジすることができますよ。

■肩こりに効く筋膜リリース
1)右手で頭を右に引き倒し、伸びた首の左側に左手を押し当てます
2)そのまま、左手を首の全面に向かって押し伸ばしていきます
3)押さえる時間は10秒程度。慣れてきたら、20秒、30秒と長くしていきましょう
4)右側も同様に行います

■腰痛に効く筋膜リリース
1)床に仰向けになり、腰骨の少し上にポールを挟み込みます
2)腰を上下に揺らして、腰全体を押し延ばして行きます
3)腰からお尻まで、4カ所くらい場所をずらしながら腰を左右にも揺らして行きます

■代謝を上げる筋膜リリース
1)仰向けになり、肩甲骨の下に横向きにポールを挟み込みます
2)そのまま、両腕を床と平行に上下に動かします
3)この時、腰を浮かせることを忘れずに。肩甲骨付近に集中している褐色脂肪細胞を刺激する事で、代謝アップが狙えます

筋膜リリースの基本は、物足りないくらいの強さにとどめる事。体全体をくまなく覆っている膜なので、ピンポイントで強く押すと体を傷めてしまうことに。広い範囲で優しく行うことが大切です」

手軽なセルフケアで、コリや不調改善の効果を実感して

滝澤さん「このように、筋膜リリースは誰でも手軽に出来る簡単なセルフケア方法です。専門的な知識や指導が必要でない所がうれしいポイントですね。筋膜は全身にあるので、肩コリや腰痛だけでなく内臓疾患にも効果が認められています。体の不調を感じている人は、まだまだ色々な効果の可能性を秘めた筋膜リリースに、是非チャレンジしてみて下さい」

最後にアドバイザーからひと言

「体全体を支える筋膜をほぐして、頑固なコリから解放されよう」

Text by Takumi Arisugawa