ハイレゾ対応の本格アナログターンテーブル
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ハイレゾ対応の本格アナログターンテーブル

ハイレゾ=高解像度。音楽の場合、より原音に忠実な、情報量がある基準以上に大きなものを指しており、同じ音源でもCDの約6倍以上(192kHz/24bitの場合)の容量になる場合もある。より良い音で好きな音楽を聴きたいが、かつて自分がレコードで持っていた音源をハイレゾ音源で買い直すかと聞かれたら、躊躇してしまう人も多いだろう。そんな諸賢に朗報となるターンテーブルが静かな話題となっている。レコード盤を再生するアナログプレーヤーにもかかわらず、ハイレゾ音源まで出力できるTEAC「TN-570」だ。

光デジタル端子+USBデジタル出力を装備

世はアナログ再評価とやらで、にわかにレコード盤やカセットテープにまで注目が集まっている、といったニュースを近頃よく見かける。とはいえ今さらおもちゃめいた安価なレコードプレーヤーを欲しいとも思わない。しかし、かつて使っていたプレーヤーは物置の奥深くにおそらく鎮座しており、発掘したところでまともに再生できるとも思えない——。そんなモヤモヤを解消してくれそうな逸品がこのTEAC「TN-570」。現在のアナログブームに先駆けて2014年に発売された人気機種「TN-350」の明確なアップグレード版だ。
(C)TEAC
「TN-350」との最大の違いは光デジタル端子の搭載。最大192kHz/24bitという、ハイレゾ品質のデジタル音声信号を出力できるのだ。これによって、堂々たる<ハイレゾ対応>ロゴマークを付与されている。さらにUSB端子も装備しており、最大48kHz/16bit(CDと同等)のデジタルオーディオを出力することもできる。デジタルアーカイブの作成はもちろん、手持ちのD/Aコンバーターとの組み合わせなどにより、同じレコード盤からの音の変化を楽しむことも可能だ。

スタイリッシュで機能的な美麗デザイン

本来のアナログプレーヤーとしての性能も存分に備えている。MM型カートリッジ対応のフォノイコライザーを内蔵、スルー出力も可能。もちろんRCA出力端子は信号劣化を防ぐ金メッキ仕様だ。さらにヘッドシェルはユニバーサルタイ プなので、好みのカートリッジに換装できる。対静電気用の和紙製ターンテーブルシート (TA-TS30UN-BW)も付属。

本体キャビネット上部は人造大理石で、下部は木材由来の高密度MDF。これらの素材は、バブル期的な高級イメージ作りのために採用されているわけではない。固有振動数の異なる素材を組み合わせ、共振を抑制するのが主目的。駆動方式には、光学センサーによる回転数自動調整機構を駆使したベルトドライブを採用している。
(C)TEAC
「ワウ・フラッター0.1%以下」などと言われても正直あまりピンと来ないかもしれないが、ハイエンド機に迫る稀有な性能を実現していることは確かだ。「究極のハイレゾ、それはアナログだ」といった言説をそのまま体感できるターンテーブルだろう。

Text by Nin Onodera

Photo by (C)TEAC(Main)